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中国が「月の裏側」を目指す通信衛星打ち上げに成功

5/23(水) 15:00配信

Forbes JAPAN

中国が月の裏側を目指す中継衛星の打ち上げに成功した──。新華社通信によると5月21日朝、中国のロケット「長征4号」に搭載された通信衛星「鵲橋」が打ち上げられた。その後、衛星はロケットから切り離され、予定通りの軌道に入ったという。

「中国は世界で初めて探査機を月の裏側に軟着陸させて探索するという目標を持っており、今回の打ち上げはその目標達成において重要なステップだ」と、中継衛星のプロジェクトマネージャーの張立華(Zhang Lihua)は語った。

月の裏側は地球からは見ることができず、地球から探査機が送り込まれたこともない。月の裏側を探索するには探査機との通信を中継する必要があり、そのために「鵲橋」が打ち上げられた。

中継を可能にするには、地球からおよそ45万5000キロ離れたラグランジュ点のL2の周りのハロー軌道に乗せる必要がある。これは月の重力を利用するスイングバイや、軌道の調整などの難しい操作を成功させなくてはならないミッションだ。

中国は2018年内に月の裏側に着陸することを目指している。今回のミッションの「嫦娥(じょうが)4号」は月の周りを周回するオービター、着陸機、そして月面探査機で構成されている。中国は2013年に「嫦娥3号」の月面着陸を成功させている。

着陸が予定されているのは、月の裏側の南極エイトケン盆地にある「フォン・カルマン・クレーター」だ。このクレーターは月の衝突クレーターとしては最古のものと見られている。

「嫦娥4号」のミッションが遂行できるかどうかは、半年間にわたって行われる通信衛星「鵲橋」のテストの結果次第だ。鵲橋の名前は、織姫が彦星と会うためにカササギが天の川に橋を作ったという七夕の伝説に由来している。

Brid-Aine Parnell

最終更新:5/23(水) 15:00
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