ここから本文です

亡父の願いで永代供養。「理解できない」と親戚トラブルに

5/27(日) 21:10配信

ESSE-online

「家族代々で墓を守っていく」という従来の考え方と異なり、永代供養や散骨などといった新しい供養の形が注目を集めています。
その一方、「ご遺骨の扱いが地域によって異なるため、感覚の違いをめぐってもめごとになることも」と語るのは、葬儀関連サービス企業でPRを務める高田綾佳さん。

今回は、葬儀の現場でよく聞かれる、遺骨に関する文化の違いから起こったトラブルについてのエピソードをご紹介します。

こんなに文化が違うなんて!地域によって異なる供養文化

幸恵さん(仮名)は、40代の主婦。関東出身の父・関西出身の母の間に生まれ、ずっと関西近辺で生活しています。

長く患っていた父を亡くし、母が憔悴していたため、幸恵さんは喪主を引き受けることに。葬儀は問題なく終了し、荼毘に付すこととなりました。

亡くなった父の希望は「お墓には入れず、『永代供養(※1)』に出してほしい。手元供養などで多少は残していいが、なるべくこの世に骨を残さないでくれ」というもの。闘病中からたびたび聞かされていたため、幸恵さんと母はためらいなくその遺言に従いました。

遺骨の大半は近所のお寺に頼んで「合祀(※2)」してもらう一方、一部を「粉骨(※3)」にして、ペンダント型の「手元供養(※4)」向けジュエリーに小分けすることにしました。

関西は「部分収骨(※5)」する地域が多く、「全部収骨」する地域に比べ、遺骨は4分の1しか残りません。
永代供養と手元供養を終えると、手元に残ったのは小ビン1つに収まる程度の粉骨だけでした。

※1:永代供養…寺院や霊園に、一族ではなく一個人単位で遺骨の管理・供養を依頼する埋葬方法のこと。お墓の継承者がいなくても利用可能
※2:合祀…1つの大きなお墓に、他者の遺骨とまとめて収める方式。骨壺から取り出され他者の遺骨と混ざるため、故人ひとりの遺骨に対して拝むことはできなくなる
※3:粉骨…遺骨を粉砕し、パウダー状にすること
※4:手元供養…小型の遺骨用密閉容器や粉骨を収納できるペンダントに遺骨を納め、手の届くところで故人を供養すること
※5:部分収骨…荼毘に付したあとのお骨上げのとき、一部の骨だけを選んで拾い骨壺に収めること

1/2ページ

最終更新:5/27(日) 21:12
ESSE-online

記事提供社からのご案内(外部サイト)

ESSE

扶桑社

2018年10月6日発売号

¥558