ここから本文です

なぜインド人観光客は「東京・お台場」に建つ「自由の女神」が大好きなのか?

5/27(日) 7:31配信

デイリー新潮

「パチモン」であるのは事実? 

 東京・お台場に「自由の女神」が建っている。日本人の場合、「そもそも知らない」という人も決して少なくないはずだ。だがインド人の訪日観光客は――100%は大げさだとしても――大多数が必ず訪れる、都内有数の観光スポットなのだという。

 ***

 本家本元は、もちろんアメリカ・ニューヨークに建つ。アメリカ独立100周年を記念し、フランスが贈呈した。高さは33.86メートルで重さは225トン。完成は1886年。日本は明治19年にあたり、伊藤博文が日本初の総理大臣を務めていた。

 返礼としてパリに住むアメリカ人が1889年、同じ自由の女神をセーヌ川に建造した。フランス革命100周年を記念したのだという。ただし、こちらは高さ11.5メートル、重さは14トンとずっと小さい。

 そして我が国の「お台場の女神像」だが、アメリカではなくフランス版と縁がある。初登場は1998年。「日本におけるフランス年」事業の一環として、セーヌ川に建つ女神像のレプリカが設置された。約10日間の期間限定だったが、好評を博したようだ。その後、正式な複製許可を得て、2000年に再登場した。台座からの高さは12.25メートル、重さは約9トンだ。

 3体の成り立ちを見てみると、率直に言って、お台場の女神に「二番煎じ」や「パクリ」のイメージがまとわりつくのは事実だろう。

インド人の旅行会社社長を取材

 ところが、外国人観光客には人気だという。例えばInstagramを検索してみると、大量の写真が表示される。1枚1枚をチェックすれば、中国人などの訪日観光客が撮影したものだと分かる。

 お台場の女神に対して、どうしてそこまでの魅力を感じるのだろうか。『なぜインド人は日本が好きなのか』(サンガ)の著者、マルカスさん(63)に話を聞いた。

 日本との出会いは国立デリー大学に在学中、日本大使館情報センターで3年間、日本語を学習したことに遡る。主席で卒業し、77年に国際交流基金の招待で初来日を果たした。卒業後はインドで最大手の旅行会社に入社。日本人観光客の受け入れを担当した。91年に独立し、今度は日本で旅行会社を開業して現在に至る。

 マルカスさんは日本語の読み書きも堪能だ。「般若心経や東海道五十三次も漢字で書けます」と胸を張る。98年には落語立川流に入門し故・立川談志(1936~2011:享年75)に師事、「立川談デリー」の芸名で談志師匠と漫才コンビを組んだこともある。まさに極めつきの“日本通”だ。

1/3ページ

最終更新:5/27(日) 7:31
デイリー新潮

記事提供社からのご案内(外部サイト)

デイリー新潮

新潮社

「週刊新潮」毎週木曜日発売
「新潮45」毎月18日発売

「デイリー新潮」は「週刊新潮」と「新潮45」の記事を配信する総合ニュースサイトです。

あわせて読みたい