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高校の監督となった金古聖司 全国大会への飽くなき挑戦

5/28(月) 17:13配信

ベースボール・マガジン社WEB

 埼玉県北部の強豪校・本庄第一高校は、2016年から元Jリーガーの金古聖司氏が監督を務めている。現在38歳の金古氏は、東福岡高校2年(1997年度)と3年(98年度)のときにセンターバックのレギュラーとして『全国高校サッカー選手権大会』で連覇を達成。高校卒業後は鹿島アントラーズでプレーし、U-19日本代表やU-21日本代表にも選ばれた。
「高校サッカー界のスター」は、08年に鹿島を退団したあとにアジア4カ国でプレーし、15年に現役から退いたのも束の間、翌春に高校サッカー部の監督に就いている。金古監督に指導者となった経緯や教え子たちに対する思いを聞いた。
※取材は2017年5月に実施。肩書、学年、ポジション等は取材時のもの
(出典:『サッカークリニック』2017年7月号)

本庄第一高校(埼玉県)フォトアルバム

志波総監督のような指導者になりたい

 1993年にスタートしたJリーグは、プロサッカーリーグとして見る人々に感動と興奮をもたらしてきた。今、そのJリーグでプレーした元選手たちが、高校サッカーの指導者として経験を伝えながら、新たな挑戦をしている。
『ミスター・グランパス』こと元名古屋グランパスの岡山哲也・監督(中京大学附属中京高校)や元日本代表FWの森山泰行・監督(浦和学院高校)、そして、青嶋文明・監督(浜松開誠館高校)、加見成司・監督(聖和学園高校)、鈴木勝大・監督(桐光学園高校)といった強豪校の指揮を執る元Jリーガーもいる。
 また現在、Jリーグ創世記を中学生や高校生として過ごして刺激を受け、その後プロの世界を経験し、現役引退後に指導者の道を歩み始めている元Jリーガーも増えてきている。2016年、高校時代に輝かしい実績を残し、鹿島アントラーズや海外でもプレーした元選手が、指導者としての人生をスタートした。埼玉県北部の強豪校、本庄第一高校の金古聖司・監督である。
 16年4月に監督就任。現在、2年目(17年5月当時)の指導がスタートしている金古監督は「全国大会に出たいですね。全国に出るまでにやらなければいけないことはまだ多いと思いますが、そのために何ができるのかを考えています。1年で少しは成長できましたが、全国へ行くためにはまだまだ足りません。選手たちを全国へ連れていきたいです」と、指導者として成長する考えと目標を語った。
 高校時代は高校サッカー史に残るチームのセンターバックだった。共に偉業を成し遂げることになるMFの宮原裕司(元アビスパ福岡など。現在は福岡U-18コーチ)に誘われて東福岡高校に進学した金古監督は、2年生のときに先輩のMF本山雅志(現在はギラヴァンツ北九州)やDF手島和希(元京都サンガF.Cなど。現在は京都U-15監督)らと共に、史上初となる、インターハイ、全日本ユース(U-18)選手権(現在は高円宮杯JFA U-18サッカー プレミアリーグ)、そして全国高校サッカー選手権大会を制し、全国3冠を達成している。キャプテンを務めた3年生のときには高校選手権で東福岡を2連覇へ導き、個人としてもU-19日本代表、U-21日本代表に選出されて高校卒業後、鹿島入りを果たした。
 鹿島で3度のリーグ制覇などを経験し、08年シーズン限りで鹿島を退団すると、その後は海外へ渡り、シンガポール、インドネシア、タイ、ミャンマーの4カ国でプレー、15年シーズン終了後に現役から退くことを決断した。
 しかし、その翌春には由縁のない埼玉県で指導者生活を始めている。それは「運命的」なものであったと言う。

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