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フロンターレ昇格を蹴って進学。筑波大・三笘薫、人生の選択について。

5/28(月) 7:01配信

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 自分の人生は自分で決める――。

 リスク覚悟でチャレンジするか、将来を考えて堅実な道を選ぶのか。人間は重大な決断を下す時、このジレンマに苛まれる。

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 それはサッカー選手も同じだ。筑波大のFW三笘(みとま)薫は川崎フロンターレU-18に在籍していた高3時、トップ昇格して高卒Jリーガーとなるか、筑波大進学かの二者択一に頭を悩ませていた。

 神奈川県出身の三笘は川崎フロンターレU-10から下部組織で育ち、高い足下の技術と状況判断力などで、将来を嘱望される選手の1人だった。U-18でも攻撃の中心として質の高いプレーを見せていたこともあり、トップ昇格は“当然”という印象だった。

 だからこそ、「三笘薫が筑波大に進学する」という話に、筆者は非常に驚いた。

トップ昇格よりも筑波大進学を選択。

 「ジュニアのときから飛び抜けている存在で、その学年でもかなり高いものでした。ジュニアユースで少し苦しんだ時期もありましたが、ユースに上がってから再び頭角を現した。独特の感覚を持ったドリブルは他の選手にないものがありましたし、こういう選手だったらトップに上げないと、という話をしていた」

 こう語るのは、川崎の強化部に所属する向島建である。高3の8月、クラブは向島、庄子GM、U-18チームの今野章監督が三笘と両親と面談し、トップ昇格する旨を伝えた。

 しかし、彼の答えはこうだった。

 「筑波大に行って、大学サッカーの4年間でもう一度自分を鍛え直したい」

 正直、向島も驚きを隠せなかったそうだが、表情を見て、三笘自身が悩み抜いて出した決断だと分かったという。

 「面談前に筑波大の練習に一度参加していて、その後に(筑波大の)小井土正亮監督から連絡がありました。小井土監督はとにかく非常に高く評価されていましてね。それについては本人も知っていました。彼は我々に『すぐにプロになってやっていく自信がありません』と話すとともに、将来のことを考えて筑波大でしっかりと勉強をして、プロになりたいという意思も感じられた。なので彼の意思を尊重しました」

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最終更新:5/28(月) 16:31
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