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石破茂が「森友・加計」問題を叱る 「ポスト安倍」が動き出した

5/30(水) 7:05配信

FRIDAY

「柳瀬(唯夫)元首相秘書官(56)の参考人招致ですが、かなり周到に準備をしたんだろうなという印象を受けました。柳瀬さんは『総理には(加計学園関係者らとの面会を)報告していない』と言っていましたが、何も報告しない秘書官なんているのかと。私が大臣だったとき、秘書官たちは、『こういうことがありました』と必ず報告した。勝手にやったりはしませんよ。柳瀬さんは『総理秘書官は世間の感覚とずれてしまうので、民間の方から面会の要望があれば極力会います』と言っていた。あり得ないですよ。柳瀬さんがそんなことを言うから、いま官邸には(民間からの)電話が殺到しているという話もありますよ(笑)」

 そう話すのは、自民党の石破茂元幹事長(61)。5月10日の『加計学園』疑惑を巡る柳瀬氏の参考人招致を、そう斬り捨てた。石破氏は、いま報道各社の世論調査で「次期総理」候補の上位にあがる、自民党最大のキーパーソン。そんな石破氏が、柳瀬氏の参考人招致の翌日の11日、東京・永田町の衆議院議員会館の自室で本誌の独占インタビューに応じた。加計問題同様、官邸を大きく揺るがしている『森友学園』問題。その決裁文書を財務省が改ざんしていた事件について、石破氏はこう叱る。

「公文書は国民のものであって、官僚のものではありません。その時代の国民、次の時代の国民に対して、行政が適法に執行されたかどうかを示す文書なのです。官邸が大丈夫と言えば大丈夫、国民がどう思っても、官邸が認めてくれればそれでいい。そういう人間が霞が関にも、自民党内にも増えている気がします。自民党の政治家が全員そうだとは言いませんが、どっちを向いて仕事をしているのかと言いたい。’09年に政権を失った際には、みんながバラバラの発言をして党内の統制がとれなくなり、野に下ったという苦い経験がある。そのトラウマから、できるだけ党内で見解の相違が表面化しないようにするという党運営を行っているわけです。それで、政権を礼賛する内容であればどんな発言でも許され、批判すると『後ろから弓を引くのか』と言われる。モノを言いづらい雰囲気が党内にはあるのでしょう」

 石破氏の部屋の書棚には、軍事・防衛などの書籍がズラリと並んでいる。書棚の一際目立つ位置に飾られているのが、石破氏の“政治の師“である、故・田中角栄氏の写真だ。「角栄先生がいなかったら、自分は政治家になっていなかった」と話す石破氏に、次期総裁選への意欲を聞いた。

「政策に強く、選挙に絶対的に強いかつての田中派のような集団を作りたくて、水月会(石破氏の派閥)を作ったんです。総理総裁は日本国で最も激務ですし、人間的にはならない方が幸せでしょう。しかし、当選を重ね、閣僚を何度もやって、党三役も経験したような人間は『私は総理になんかなりません』なんていうことを言ってはいけないと思います。自分にそれ(総理)ができるのか、常に問いかけています」

 今秋の自民党総裁選について、石破氏は「(対立候補が誰も出馬しない)無投票では、自民党の人間が何を考えているのか世間の人に伝わらない」と語った。心のなかでは、すでに決意は固まっているのだろう。

最終更新:5/30(水) 7:05
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