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元浦和のバジール・ボリの栄光。「マルセイユは街そのものがクラブ」

6/5(火) 11:01配信

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 バジール・ボリ。日本ではJリーグ初期に浦和レッズで2シーズンを過ごし、ギド・ブッフバルトと3バックの一角を形成した選手としての記憶しかなく、その記憶も今や歴史の彼方に埋もれている、ように見える。

 フランスでは違う。1993年5月26日、ドイツのミュンヘンでおこなわれたACミラン対オリンピック・マルセイユ(OM)のチャンピオンズリーグ決勝で、決勝ゴールを決めフランスに初のチャンピオンズリーグ優勝をもたらしたボリは特別な存在であり、OMのサポーターばかりでなくフランス人全般の心に深く刻み込まれている。

 ボリ自身は、いつまでも過去の思い出に浸り続けるのでなく、今の選手たちが新たな歴史を築くことを望んでいる。だがOMは、5月16日に開催されたアトレティコ・マドリーとのヨーロッパリーグ決勝に完敗し、その機会を逃してしまった。

 『フランス・フットボール』誌5月22日発売号では、そんなボリの思いと'93年決勝の思い出を、トマ・シモン記者が引き出している。

 監修:田村修一

「僕らの優勝からすでに25年が過ぎている」

 ――あなた方のCL優勝から25年後にOMは、もうひとつのヨーロッパタイトル(EL)の獲得に失敗しました。

 「彼らの優勝は僕の夢でもあった」

 ――自分たちの後継者を求める気持ちはそれだけ強かったのでしょうか? 

 「もちろんその通りで、僕らの優勝からすでに25年が過ぎている。いつかは新たなページを捲らねばならないからね」

 ――5月16日のEL決勝のキックオフ数分前まで、あなたはファンに囲まれていました。ビッグイヤーのレプリカを持ったサポーターたちが、あなたを追いかけていました。

 「君も見たのか。揉みくちゃにされて、息が詰まりそうだったよ(笑)」

 ――冷静に振り返って、この決勝(3対0でアトレティコの勝利)をどう思いますか? 

 「とても難しい試合だった。OMが対戦したのは経験豊富なチームで、このレベルの戦いではディテールが勝敗を分ける。ミスが結果に直結する。残念だがOMにとっては本当に難しかったと言う他はないね」

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最終更新:6/5(火) 11:01
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