ここから本文です

内臓温度を上げて健康に!話題のスパイス「ヒハツ」の上手な食し方

6/9(土) 18:11配信

サライ.jp

文/鈴木拓也

「冷えは万病のもと」という言葉があるが、季節を問わず冷えに悩まされている人は多いようだ。実際、約60年前に実施された大規模調査では、日本人の平均体温はほぼ37度。今の人でこの体温だと、むしろ微熱と感じられるのは、体温が下がり気味の人が多くなったことを示唆している。

これは脇の下を体温計で計った体表面温度の話だが、深部の「内臓温度」が低い人も増えていると言うのは、柔道整復師・鍼灸師の山口勝利さん(理学博士、全国冷え症研究所所長)。これまで6万人の冷えを診てきた経験から、「日本人の約8割の内臓は冷えている」と考えている。

山口さんの著書『死ぬまで元気でいたければ とにかく内臓を温めなさい』(アスコム)によれば、内臓温度は体表面温度よりやや高い37.2~38度ぐらいが理想であるが、これよりも低い人が非常に多くなっているという。そしてこの内臓温度が低いと、内臓や免疫システムの活動が不活発になって、種々の生活習慣病、感染症などの病気にかかりやすくなり、基礎代謝が落ちて肥満にもなりやすくなるという。

裏を返せば、内臓温度を上げられれば、「内臓を含めあらゆる器官がフル活動してくれるので、病気のリスクも遠ざかり、痛みや疲れ、倦怠感も解消」されると山口さんは言う。本書に記載のセルフチェックをやってみて、当てはまる項目が多い人は、内臓温度が低い可能性が高い。

内蔵温度対策に使える「ヒハツ」とは
内蔵温度が低い人に山口さんが勧める第一の対策が、「ヒハツ」を摂ることだ。

ヒハツとは、「ロングペッパー」「ヒバーチ」などの別名をもつコショウの1種。味はコショウに似ているが、独特の風味がある。以前は知る人ぞ知る的なスパイスであったが、健康効果が注目されて広まり、今では主に大手ネット通販から購入できる。

山口さんは、ヒハツを1日あたり1グラム(小さじ1/2杯)摂り続けることで、内臓温度が上がるという。摂り方は、ほぼコショウと同じ。

好みや相性はありますが、とにかくふりかける。
お味噌汁やスープにひとふり、うどんにひとふり。
今までコショウをかけていたのをヒハツに代えてみるのもよいでしょう。
さらにお茶や紅茶などに入れるなど、飲み物にかける。
(中略)
もちろん、いろいろな料理の調味料としてコショウ代わりにヒハツを使ってみるのもよいでしょう。
特に、肉の下味に使うのは、臭みも消えておすすめです。
(本書79~80ページより引用)

そして、本書では1章を割いて、ヒハツを用いるレシピが幾つか載せている。参考までに、以下はその1例。

【マーボーなす丼と豆腐スープ 材料(2人分)】
なす:2本
豚ひき肉:100g
ネギ:30g
ショウガ:1かけ
ごま油:大さじ1
A―ヒハツ:小さじ1/2、甜麺醤:大さじ1~1/2、しょう油:小さじ2、鶏ガラの素:小さじ1/2、水:3/4カップ、片栗粉:小さじ2
ご飯:400g

【作り方】
1 ネギとショウガをみじん切りにする。なすは乱切りにする。
2 フライパンにごま油をひき、なすを皮目から入れてさっと中火で炒め、火が通ったら取り出す。ネギとショウガも中火で炒めて香りがしてきたら、ひき肉を加えて、ヘラなどでほぐしながら、肉に火が通りハラハラとするまで炒める。
3 Aをよく混ぜたものを入れて、混ぜながらひと煮立ちさせ、全体にとろみがついてきたら、なすを戻し入れて温める。
4 器にご飯を盛りつけて3をかけ、お好みでヒハツ、ごま油、ネギをちらす。

食卓の定番とは違うものを食べたくなったら、こうしたレシピ集にあるものを作ってみるとよいだろう。

本書では、さらに内臓温度のアップに役立つ「ほかほかストレッチ」と「防寒テープ貼り」というメソッドも紹介されている。ヒハツとの相乗効果があるので、これらもトライして、病気知らずの身体を目指したい。

【今日の健康に良い1冊】
『死ぬまで元気でいたければとにかく内臓を温めなさい』
(山口勝利著、井上宏一監修、本体1,200円+税、アスコム)

文/鈴木拓也
老舗翻訳会社役員を退任後、フリーライター兼ボードゲーム制作者となる。趣味は散歩で、関西の神社仏閣を巡り歩いたり、南国の海辺をひたすら散策するなど、方々に出没している。

最終更新:6/9(土) 18:11
サライ.jp