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【セルジオ越後】日本は先制されたら、終わり。収穫はゼロ。一歩も進んでいない

6/9(土) 5:37配信

SOCCER DIGEST Web

本田はエースと呼べるパフォーマンスではなかった

 西野体制になって2試合目のスイス戦も、前回のガーナ戦のスコアと同じく、0-2の敗戦だった。
 
 結局、何も変わっていないということだ。試合後、西野監督からはポジティブな発言も聞かれたけど、課題は一緒。点が取れない。
 
 先に1点取られたら、終わり。そういうチームになっているね。0-0のままならいいんだけど、ビハインドを背負わされると、どう戦うべきか変化を示せない。
 
 途中出場した武藤にしても、乾にしても、香川にしても、存在感は希薄で、はっきり言って何もできていなかった。先発した原口、宇佐美、大迫も、仕事らしい仕事をしていない。
 
 形はできているから、あとは決定力だって? それは今に始まったことではない。まさか西野監督がそれを知らないはずはないよね。知らなかったとしたら、技術委員長も監督もやる資格はない。そんな分かり切ったことを言われても、という感じだよ。
 
 とにかく、攻撃に破壊力がないんだ。シュートもスキルも、アジアレベルでは通用したかもしれないけど、世界の強豪国には、まるで歯が立たない。相手に適正なポジションを取られて、寄せられたら、もはやお手上げ状態だ。
 
 攻撃をリードすべきトップ下の本田はどうだったか。とてもエースと呼べるパフォーマンスではなかったよね。
 
 GKを脅かすシュートは皆無。局面の勝負でも勝てない。コメントは威勢がいいのに、ピッチの上で見せるプレーはおとなしいね。周りに指示を出すのはいいけど、自分はどこまでやれているのか。
 
 ハリル体制と比べて、本人はやりやすい環境に身を置けているのかもしれない。だからといって、すぐに思うような結果を出せると思ったら、大間違いだ。スイス戦も途中交代だったから、90分間、フルでできるのかも分からない。その点も不安だよ。

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本気じゃないスイスに完敗。それが現実なんだ

 最後のテストマッチとなる次のパラグアイ戦は、メンバーを少しいじるようだけど、そうなると、初戦のコロンビア戦はある意味、ぶっつけ本番になるよね。その結果によっては、西野監督もまた頭を悩ますことになるだろうね。
 
 チームとして固まっていない。まだテストの段階。それが西野ジャパンの現状だ。やろうとしていることを、表現できている部分がないわけではないけど、明確なビジョンが浮かんでこない。
 
 昨年末のE-1選手権で韓国に惨敗(1-4)してから、日本はその後、マリ(1-1)、ウクライナ(1-2)、ガーナ(0-2)、そして今回のスイス戦と、一度も勝てていない。格上には“しっかり負ける”。そのスイスにしても、決して本気ではなかったよね。
 
 歩きながらボールを回しているぐらいで、ペースもそこまで上げていなかったし、本来の激しさもなかった。ギアを上げられたら、もっとやられていたかもしれないよ。日本はワールドカップモードで戦っていたと思うけど、スイスはそうじゃない。でも、結果は日本の完敗。それが現実なんだ。
 
 収穫なんて、ひとつもないね。一歩も進んでいない。頼りになるはずの長谷部も無駄なファウルが目に付いたりと、経験値のある選手が多いはずなのに、チームとしての成長がほとんど感じられないのは、どういうわけなのか。
 
 それにしても、西野監督は相変わらず表情が暗いね。久しく彼の笑顔を見ていないような気がするよ。
 
 僕だって、もちろん期待はしている。だけど今のままでは……。急きょ、発足した西野ジャパンが、一度も勝てないまま解散するような結末だけは避けたいね。
 

最終更新:6/9(土) 18:45
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