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「みんな固執しすぎ」 スペインで戦い続ける乾が警鐘、西野ジャパンが抱える問題点

6/9(土) 14:10配信

Football ZONE web

右太もも打撲から復帰、スイス戦で後半11分から2列目左でプレー

 日本代表は現地時間8日、国際親善試合スイス戦で0-2と完敗した。5月30日のガーナ戦(0-2)に続く連敗を喫したなか、収穫の一つとなったのが後半11分からプレーしたMF乾貴士だ。右太もも打撲から復帰したアタッカーは、「やっぱりみんな固執し過ぎている」と指摘。現在の日本が抱える問題に鋭く切り込み、警鐘を鳴らしている。

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 乾は右太もも打撲の影響でスペインリーグの最終節も欠場。代表合流後も別メニューで汗を流すなど慎重に調整を続けてきた。ガーナ戦も出場を見送ったなか、ようやくスイス戦で戦列復帰を果たしている。

 時折鋭いドリブルを披露して攻撃を活性化した乾は、自身の状態について「コンディションは問題ない」と力説。前半はピッチ外から戦況を見守り、「もうちょっと前から行けると思っていた」と感じていたという。

 後半11分、宇佐美貴史に代わって2列目左に入った乾だが、「攻撃は、若干狭くなっている感じがあった」と振り返る。スイスは中央に蓋をするかのように強固な守備組織を形成。日本も攻撃に力を割いたが、狭いスペースのなかで攻め手を見出せずにいた。そうした状況を打破するべく、乾はサイドに張って幅のある攻撃を目指していたという。

日本の攻撃で浮かび上がる傾向 「狭いところになり過ぎるところがある」

「右で作って、逆サイドに振ってもらえればフリーのシーンはいっぱいあった。そういうシーンが増えればいいかなと思って張っていました」

 だが乾の思いとは裏腹に、日本は狭いスペースでの攻撃が続いてしまう。何度か良い形でサイドに展開されたものの、その回数は決して多くなかった。乾はそんな日本の攻撃の傾向について、次のように言及している。

「やっぱりみんな固執し過ぎている。今までもそう。狭いところになり過ぎるところがある。そのへんは練習から言っていかないといけないと思う」

 乾は切れ味鋭いドリブルを武器の一つとしており、スペースのある局面でボールを受ければ脅威度は一層増す。スイス戦で言えば、右サイドで組み立て、シンプルに左サイドへ展開すれば、乾が勝負できる場面も増えていたはずだ。相手中央の守備強度が高い点を考えれば、むしろ乾のドリブルにこそ活路があったのかもしれない。

「そこはもうちょっと時間があるので合わせられる。それを決めごとにしてもいいぐらい。ひとつのね」

「それは自分の実力のなさ」と反省

 攻撃パターンの一つにしてもいいと提言した乾。もっとも、スイス戦で何度か良い形でボールを受けており、「そこで何もできなった。それは自分の実力のなさ。もうちょっと仕掛けても良かった」と反省も口にしている。

 スペインで3シーズン研鑽を積み、バルセロナやUEFAチャンピオンズリーグ3連覇のレアル・マドリードとも対戦した乾。エイバルから来季ベティスへの移籍も決まっている男の眼には、西野ジャパンの問題点がくっきりと見えているようだ。

 12日の国際親善試合パラグアイ戦を経て、19日にロシア・ワールドカップ初戦のコロンビア戦を迎えるなか、日本の“固執傾向”に変化は見られるのだろうか。

大木 勇(Football ZONE web編集部) / Isamu Oki

最終更新:6/9(土) 21:04
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