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世界初!再生医療で「薄毛」治す新療法が始動

6/10(日) 6:00配信

東洋経済オンライン

 再生医療で薄毛を治す、世界初の「器官再生医療」が臨床試験に向け踏み出した。

 理化学研究所器官誘導研究チームの辻孝チームリーダーのグループと理研ベンチャーのオーガンテクノロジーズが、薄毛の再生医療で非臨床研究を開始する。まずは薄毛のメカニズムが解明されている男性型脱毛症が対象だ。いずれは女性型の脱毛や、先天性乏毛症などの希少疾患治療にも生かしたいという。

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 ヒトの毛包を形づくる幹を培養して作る器官原基をマウスに移植し、毛髪を再生させる試験を開始し、年内をメドに終了。データを揃えてできるだけ早いうちにヒトへの臨床試験を申請、開始する方針だ。

■毛髪を生成する毛包は「器官」

 毛髪の生成をつかさどる毛包は、単なる「細胞」やその集合体である「組織」ではなく、さまざまな細胞組織が集まって、全体としてひとつの働きをする「器官」だ。心臓や胃、腸なども同様。「原基」はその器官になる前の未成熟な状態のもの。これまで注目を集めてきた再生医療は細胞や組織が主で、より難しい「器官」の「原基」を再生医療の対象として臨床試験を目指す取組みは、これが初めてになる。

 加齢とともに髪の悩みは増える。とくに毛量の問題は深刻だ。有効とされる治療法は30年ほど前に一世を風靡した「ロゲイン」(日本での商品名「リアップ」)の成分、ミノキシジル(外用剤)や保険対象の男性ホルモンにかかわる酵素阻害剤が2種類あるだけで、画期的な治療薬はなかなかでてこない。生命にかかわらない病気や悩み治療の開発は後回しにされるからだ。

 国内のヘアケア市場は4500億円にのぼり、このうち3割程度はかつらや植毛の市場とみられる。外用剤や内服薬では効果がなかなか目に見えないうえ、中断すると効果は消えてしまう。このため、自毛や人工毛を植毛する外科的な施術や、かつらや自毛に人工毛を結着する増毛などにも一定の需要がある。だが、外科治療にあたる植毛は保険診療ではなく、自由診療で行われているのが現状だ。

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