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「早稲田」「慶應」「MARCH」に入れない… 地方創生で私大文系が難化のワケ

6/11(月) 8:00配信

デイリー新潮

 2020年度からの大学入試改革でなにが変わるのか。将来の受験生も、その親や祖父母も、それが気がかりなのは当然だが、その間に、入試をめぐって別の事態が進行していた。

「今年は2、3年前なら早慶に合格していた学力の子が、かなり落ちました。あわよくば早慶、悪くてもMARCHのどこかに引っかかると思われた子が、MARCHにも合格できないというケースも多かった」

 都内の中堅どころの私立中高一貫校の進学指導担当者はこう嘆く。ちなみにMARCHとは明治、青山学院、立教、中央、法政の各大学の頭文字で、これに学習院を加えてGMARCHと呼ぶこともある。中学受験塾SAPIX小学部の教育情報センター本部長、広野雅明氏も言う。

「数年前まで、私立の中高一貫進学校はどこも学校説明会で、早慶やGMARCHへの進学実績に触れていましたが、ここ2、3年は合格実績が伸びず、そういう話はめっきり聞かれなくなりました。今まで私立の進学校に通えば上位層なら早慶、真ん中くらいの成績でもGMARCHには行けると言われていましたが、厳しくなっています」

 どうして、こうもにわかに「厳しく」なってしまったのか。大学通信常務取締役の安田賢治氏は、

「私大の志願者数が増加しているにもかかわらず、合格者数は減少しているため、各大学の倍率が跳ね上がり、受験生にはかなり厳しい状況になっています」

 と言って、 データを示す。

「私たちが調べた首都圏37大学のデータでは、2017年は16年にくらべ、志願者は10万7千人増加しましたが、合格者数は1万1千人減りました。18年はさらに激化し、志願者は17年より10万7千人増えたのに、合格者数は2万7千人も減りました。なかでも早稲田は16年から2年間で合格者数を約3500人減らした。2年間で合格者が24%も減った計算になります。法政に至っては約5700人減少し、合格者が32%も減った計算になるのです」

 ちなみに慶應大は、もともと合格者をあまり多く出していなかったうえ、小論文対策が必要なので、私大の併願の対象になりにくい。このため倍率こそさほど変化していないが、私大全体の難化につられ、より入りにくくなっているという。

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最終更新:6/11(月) 15:05
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