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友達ゼロ人!「妻依存オジサン」の厳しい余生

6/12(火) 11:00配信

東洋経済オンライン

 「最近、新しい友人を作りましたか」。筆者がこう周りに聞くと、首を傾げて1人もいないと答える中高年は多い。人は年を取るほど、友人、知人を作りにくくなる。

■日本の高齢者の4人に1人は友達がいない

これは世界共通の傾向のようだ。2016年に発表された論文によれば、友人のネットワークの輪は10代、20代と広がり、25歳をピークに、その後は縮小トレンドに入っていくという。ニッセイ基礎研究所のレポートによると、日本の高齢者の4人に1人(25.9%)が友人がいないというデータもある。これはアメリカ(11.9%)や、スウェーデン(8.9%)などと比べても非常に高い水準だ。

 いざというとき、家族以外に頼れる人、相談できる人がいないということだ。こうしたつながりがあるかないかは、人の健康や幸福感に大きく影響する。つながりがなく、孤独であるリスクは一日たばこ15本吸うことや、アルコール依存症であることに匹敵するといわれている。

 6月6日放送のNHKの「ためしてガッテン」でも、孤独が炎症を促進し、健康を害することや、「つながり」が健康寿命の最強の条件であり、寝たきり予防に最も効果があることが紹介され、話題を呼んだ。昨今、過度に「孤独」が美化されているきらいがあるが、科学的にみれば「孤独」はリスク要因でしかない。

日本では、中高年男性の孤独度が際立って高いのが特徴的だ。一人暮らしの高齢者のデータを見ると、困ったときに頼る人がいないと答えた人の割合は女性が8.5%に対し、男性は20.0%に上る。

また、会話が2週間に1回以下という人の数は、女性の場合は3.9%に対し、男性の場合、その4倍近い16.7%という水準だった。

 ニッセイ基礎研のレポートによれば、「特に男性において、高齢期になってから新たな友人を作ろうとする人が日本は少ない、また作れる機会が他国よりも日本は少ない。日本人は非常に律儀であり、他人に対する配慮や気兼ねの意識が強く、また身内(仲間)かそうでないかで極端に態度が異なる(=ウチ・ソト文化)と言われている。

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