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新潟県知事選・無党派層を見えていなかった野党連合 --- 高橋 大輔

6/14(木) 17:09配信

アゴラ

何が分かれ目になったのか?

候補の資質も、政策も、そして各々のインターネット発信もそれほどの差が見られない。
そうした中で分かれ目になったものは何か。

私が感じたのは、野党連合の応援が無党派層を見ていなかった、あるいは見えていなかったという事実です。
詳細に掘り下げたら私の論も心得ちがいな点があるかも知れませんが、少なくともネット上で引っかかる野党連合の応援はどこまで本音の応援だったのか。真に応援たりえていたのか。甚だ疑問です。

たとえば「安倍のバカなバカ騒ぎ」とは評論家・佐高信氏の弁です。
「もう腐った男はいらない」とは法政大学教授・山口二郎氏の弁です。

こうして引用するのも嫌な気分になりますが、目の前の観客相手だけならまだしも、本来味方につけるべき無党派層はそこにはいないのです。ネットの向こう側にいるのです。

そして無党派層の大半は、そうした断片情報で嫌悪感を示すことはあっても、賛同することはないでしょう。
クラスや職場に置き換えてみればわかります。誹謗や中傷しか口にしない人と、一緒に仕事をする気になるでしょうか。

何かを一緒にやろうと思えるでしょうか。
そこに統計や細かな分析は必要ありません。私なら嫌です、御免こうむります。
たとえ応援するべき候補がどんなに立派でも、です。

さらにつけ加えるならば、本来「新潟県をどうするか」が本義であるべきはずの知事選にもかかわらず、応援の向こうには各党の「政権打倒への前のめり」が透けて見えた。
いくら選挙に関心の薄い層でも、肌感覚でそうした嫌な感じを抱いたというのは言い過ぎでしょうか。

ならば、野党連合はどうすれば良かったのか?また惜しくも敗れた池田陣営はどのような発信をすればよかったのか。

これについてはアゴラ編集長の新田哲史さんが、見事な指摘(http://agora-web.jp/archives/2033123.html)をされていますが、誹謗や中傷の応酬は、はっきりいって相手の票を減らす要因にはなりません。むしろ、本来応援するべき候補の票をも減らすマイナス要因になります。たとえ勝手連でも、です。

本当に無党派層の支持を集めたければ、候補者の本気を愚直に示し続ける。
応援する弁士も勝手連も、いたずらに対立候補の批判をするよりも、応援する候補のよきところを最大限に表出させていく。
それが一番です。

もしも野党連合が今回の敗戦を糧としたいならば、見ているようで実は見えていなかった無党派層をしっかりと見ること。それに尽きます。



高橋 大輔 一般財団法人尾崎行雄記念財団研究員。
政治の中心地・永田町1丁目1番地1号でわが国の政治の行方を憂いつつ、「憲政の父」と呼ばれる尾崎行雄はじめ憲政史で光り輝く議会人の再評価に明け暮れている。共編著に『人生の本舞台』(世論時報社)、尾崎財団発行『世界と議会』への寄稿多数。尾崎行雄記念財団公式サイト(http://www.ozakiyukio.jp/)

高橋 大輔

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最終更新:6/14(木) 17:09
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