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福西崇史が現地で見たW杯直前情報。日本のプラス材料、優勝候補は?

6/14(木) 18:01配信

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 日本代表より先に、ロシアへと到着しました! ロシア対サウジアラビアの開幕戦を前日に控えたルジニキスタジアムでの前日練習や会見にも足を運びました。現地で過ごしてみると……まだ意外と盛り上がっていないかな、という感じです。もちろん開幕したら国内のテンションも一気に上がってくるんだろう、と期待しています。

 去年のコンフェデレーションズカップでも感じたところですが、ロシアは前回のブラジルに比べると間違いなく涼しい。大会が進んで夏に近づくほど気温は上がってくるでしょうが、そこまで厳しい暑さにはならなさそうです。

 直射日光はとても強いので早い時間帯でキックオフする試合では注意が必要ですが、選手の立場としては最後まで足が止まることがなく、かなりいい環境でプレーできるはず。

 それは日本だけでなくライバル国も同じですが、ハイレベルな戦いが見られるのではないでしょうか。

スイスとパラグアイには差があった。

 さてロシア入りする前に、日本代表のスイス戦を現地で見て、パラグアイ戦も映像でチェックしました。スイス戦は0-2、パラグアイ戦は4-2と対照的な結果になったわけですが、対戦相手のチーム状況が全く違うことは大前提として触れておきたいです。

 スイスはポゼッションもできるし、日本がボールを持つとすぐにプレッシャーをかけ続けるなど、W杯本番を意識した戦いぶりだった。日本としてはなかなかフィニッシュまで持ち込めず、90分間通じて決勝トーナメント進出を狙っているチームの完成度だなと感じました。

 一方でパラグアイはW杯出場を逃し、長期的な視点でチーム作りをしている段階。モチベーションはスイスより明らかに低くて、日本がボールを持っても「寄せが甘いな」とは感じました。

乾と香川が活きたのは岡崎の献身もある。

 とはいえ、西野監督にとって初勝利となったパラグアイ戦では攻撃面で結果が残せたことは自信になると思います。特に乾と香川はゴールやアシストという結果はもちろん、セレッソ時代にチームメートだったからこそのコンビネーションが出たのは大きい。

 2人が活きた理由としては、岡崎のプレーぶりも大きかった。得意の裏を狙う動きを繰り返したことで、パラグアイの最終ラインがズルズルと下がっていった。これで中盤との間にスペースが空いた結果、乾と香川のテクニックと連係が活きました。その好影響はボランチに入った柴崎にもあって、鋭い縦パスで攻撃のスイッチを入れていましたね。

 このテンポの良さが出せれば、日本にとっては理想的な展開です。ただし初戦のコロンビア戦はハメス・ロドリゲスやクアドラド、ファルカオなど前線にワールドクラスの選手がいるだけに、パラグアイ戦ほど押し込む時間帯は長くはならないでしょう。

 そこを踏まえて西野監督は先発メンバーを選ぶことになる。バランスを取りつつコンディションのいい選手をどう使うか……これは相当難しい判断でしょうね。

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最終更新:6/14(木) 18:01
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