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「給与天引き」の今さら聞けない基本中の基本

6/18(月) 6:00配信

東洋経済オンライン

 社会人になると、学生時代にはなかった出費がいくつも生じます。実家に入れるおカネ、あるいは一人暮らしの家賃や水道光熱費の支払いに頭を抱える方もいるかもしれません。しかし、出費はそれだけではありません。国や自治体などに対する税金や保険料の支払いもあります。

 過去に給与明細を見て、「厚生年金」や「雇用保険」などの項目が気になっていた方も多いのでは。給料(給与)から天引きされる費用は主に6種類あります。

■会社員が支払う「6つの負担」

 1.厚生年金

 20歳になると、学生でも年金を支払うようになります。これが「国民年金」です。今すぐには払えないという人でも、「学生納付特例制度」で納付を先送りすることができました。

 就職すると、ほとんどの場合、国民年金の支払いはなくなり「厚生年金」の支払いが始まります。厚生年金の制度は、とってもお得で、あなたの勤務する会社が保険料の半分を支払ってくれる仕組みです。

 保険料を支払えば、国民年金に厚生年金を上乗せした年金を65歳から受給できます。また、「遺族年金(被保険者が死亡したときに、遺族に対して支給される年金)」や「障害年金(病気や怪我によって障害をもった人に対して支給される年金)」の適応範囲が広がるメリットもあります。

 保険料は、あなたの給与によって変動します。給与から「標準報酬月額」を算出して、保険料が決まります。たとえば、給与が6万3000円~7万3000円の場合、標準報酬月額は6万8000円と算定されます。

 一般的には4~6月の3カ月の給与から算出した標準報酬月額で保険料が決まりますが、新社会人の場合は見込額で計算されています。4~6月の残業代が多いと年間の保険料は増えてしまいますので、その時期の残業はできるだけ減らしたいと考える人もいるようです。

 2.雇用保険

 会社で働き始めると、「雇用保険」の支払いが始まります。「失業保険」とも呼ばれる雇用保険は、失業したときに再就職の支援を受けるための制度です。

 失業したあと、条件を満たすと「基本手当(上限は18万~22万円ほど)」がもらえます。その他にも育児で仕事を休んだときにおカネがもらえる「育児休業給付」や、家族の介護で休んだときにおカネがもらえる「介護休業給付」が受けられます。

 2018年度の保険料は、毎月の給与の0.9%。ですが、あなたの勤務先である会社が0.6%を支払ってくれる仕組みです。

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