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トヨタが悲願のル・マン初優勝に至った裏側

6/18(月) 6:00配信

東洋経済オンライン

 フランスのル・マン「サルテサーキット」に君が代が流れた。

 2018ル・マン24時間レースの決勝が日本時間の6月17日22時にゴールを迎え、TOYOTA GAZOO Racing(トヨタガズーレーシング)の8号車(セバスチャン・ブエミ/中嶋一貴/フェルナンド・アロンソ組)が優勝、7号車(マイク・コンウェイ/小林可夢偉/ホセ-マリア・ロペス組)が2位とワンツーフィニッシュを決めた。スタートからワンツー体制を一度も譲ることのない完全勝利となった。

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■日本車としてはマツダ以来の快挙

 日本車がル・マン24時間で総合優勝を獲得したのは1991年のマツダ以来の快挙。日本のチームとしては2004年のチーム郷以来、優勝ドライバーの1人である中島一貴選手は1995年の関谷正徳、2004年の荒聖治以来の3人目の日本人となる。

 昨年、「思いっきり走らせてあげられなくてゴメン」と語ったトヨタ自動車の豊田章男社長だが、今年は「思いっきり走らせてくれて、ありがとう!」とチーム全員に対して喜びを語った。

 トヨタとして20回目のル・マン24時間の挑戦、今までも何度か優勝のチャンスはあったが、1994年のデンソー・トヨタ94CV(通称:サードトヨタ)はトップを快走しながらもシフトリンケージのトラブルに見舞われ2位、1999年はトップに迫る追い上げ途中にタイヤバーストが起き2位、そして2016年はTS050ハイブリッドがゴール5分前までトップを快走するが、吸気ダクトの不具合によるストップでリタイヤと、表彰台の真ん中は近くて遠かった。

 背水の陣で挑んだ2017年は、予選トップは獲得できたものの決勝は惨敗だった。この時の様子をGRカンパニーの友山茂樹プレジデントはこのように語っている。

 「2017年は速いクルマが作れたが、24時間を走り切るクルマ”とチームができなかった。ル・マン24時間に勝つには『速さ』と『信頼性』が必要となりますが、われわれにはそれが足りなかった」。

 この信頼性はマシンだけでなく、チーム全体のことを意味している。チームオペレーションの信頼性を上げるには、ドライバー/エンジニア/メカニックの信頼関係と一つ一つのオペレーションに対し全てのスタッフが責任を持って行う必要がある。そういう意味では、精神論になってしまうが、2017年は「人とクルマの向き合い方」が足りていなかったのかもしれない。しかし、この時の経験が人を成長させたのも事実だ。

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