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腹心が明かす幻の“ハリルプラン”。コロンビア戦「支配譲りカウンター狙うのみ」【ロシアW杯】

6/19(火) 10:01配信

フットボールチャンネル

 ロシアワールドカップも大会6日目。いよいよ日本代表がコロンビア代表との初戦を迎える。当初、日本はこの一戦にヴァイッド・ハリルホジッチ監督とともに挑む予定だったが、4月9日に突如解任された。今回、ハリルホジッチ監督の腹心として日本代表を支えた元アシスタントコーチのジャッキー・ボヌベー氏が実現されなかったプランを特別に明かしてくれた。(取材:フローラン・ダバディ、構成:編集部)

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●ハリル氏が想定していた日本代表が世界で勝つためのプラン

ーー日本人選手の特徴とは何だと思いますか? そして「日本人らしいサッカー」とは存在するのですか?

「ブロックをコンパクトに保ち、素早いカウンターを仕掛けること。我々は対戦相手にスペースを与えない戦術を採り入れていたが、それは3年間変わらなかった。そして、守備および攻撃的なセットプレーを(とりわけ最後の3週間の合宿で)徹底させる予定だったんだ。

日本人らしいサッカーは存在するよ。プレーエリアを狭くして、その中で技術力を活かせるのは外国人選手以上だ。トライアングルなどで相手のプレスをかわしたり、対戦相手のブロックを動かし、突破し、裏のスペースを攻められるという考えを持っていた。また、俊敏性を生かして、乾(貴士)のような選手が対戦相手のペナルティエリアに突入し、PKを誘う動きも1つのプランだった」

ーーハリルホジッチ監督は、なぜマンツーマンの守備を主体としていたのですか? 選手の特徴に合わせたのか、ワールドカップ対策のためだったのでしょうか?

「ピッチを3つのゾーンに分け、アタッキングサードではゾーンプレス、ニュートラル・エリアにゾーンとマンツーマン、自陣ペナルティエリアの近くではよりマンツーマンを意識していたが、決してマンツーマン主体ではなかったんだよ。

ペナルティエリアの近くでゾーンを徹底させることは(イタリアやブラジルのような)世界有数のディフェンダー以外はなかなかできないこと。3バックの方がゾーンで守りやすいので、(西野監督が行ったように)我々も1つのオプションとして練習するべきだった」

ーーどういうメンバー構成で、グループリーグの3試合をどのようにマネージメントしようとしていたのですか?

「今言えるのは、大きいなサプライズはなかったということ。ハリルホジッチ監督は本番まで厳しく檄を飛ばすけれど、本番になったら意外に落ち着いているタイプなんだ」

●ハリル氏が立てていたコロンビア対策のプランとは?

ーーコロンビアはプレスが強烈で、ハメス・ロドリゲスやファン・クアドラードといった高いレベルの選手たちが揃っています。どのように守ろうと考えていたのでしょうか?

「先ほど説明した戦術と変わりはないよ。日本人選手には、相手のプレスをかわす能力がある。守備でもハメスやクアドラードにマンツーマンで仕掛けるつもりはなかった。コンパクトに戦い、コロンビアにボールの支配を譲り、カウンターを狙うのみ。守備のセットプレーで集中力を高め、辛抱強くコロンビアの攻めを耐える。そして、後半から勝負に出る」

ーー一方、守備では少ないながらも弱点はありました。時にポジショニングが悪く、スペースが空いている場面も見られましたが、どのようにゴールを奪おうとしていたのですか?

「コロンビアは守備も弱くはない。南米のディフェンダーは賢く、インテリジェンスもある。侮ってはいけない。 一方、ファウルも多いので、繰り返すが、私たちのサイドアタッカーがペナルティエリアに切り込み、ファウルを誘い、PKやアタッキングサードのフリーキックを誘うのが得策なんだ。それを徹底させる予定だった」

「日本にもチャンスはあるよ。コロンビアはグループで一番強いチームだからこそ、初戦で良かった。初戦はどのチームも緊張するものだから、強豪国にも付け入る隙はあるよ!」

(取材:フローラン・ダバディ、構成:編集部)

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