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児童養護施設暮らしの9歳女児が...「秋田・長女絞殺事件」の深層

6/20(水) 13:03配信

現代ビジネス

2016年6月、秋田県で9歳の女児が心神耗弱状態の母親に殺害されるという痛ましい事件が起こった。この事件の第一審判決を伝える記事を読んだとき、幼い娘がいる私はやりきれない思いがした。

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小4の長女殺害母親に懲役4年
秋田市の自宅で昨年6月、小学4年の長女を殺害したとして、殺人罪に問われた住所不定、無職千葉祐子被告(41)の裁判員裁判で、秋田地裁は31日、懲役4年(求刑懲役5年)の判決を言い渡した。(中略)
判決によると、千葉被告は昨年6月20日ごろ、当時住んでいた秋田市八橋大沼町の自宅アパートで、長女愛実さん=当時(9)=の首を圧迫し、殺害した。
(河北新報2017年6月1日)
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この事件を知ったとき、もう一つの思いが私の心に浮かんだ。

「父親はどこに行ったのか。父親がいなくても、せめて親戚がいれば救えた命ではなかったのか――」

なぜこの痛ましい事件が起こったのか。その背景を追った。

「お絵かきや色塗りをしたり、人形遊びをしたり、本を読んだり。施設の玄関でシャボン玉を飛ばして『きれいでしょ』って言ってみたり……。一人で過ごすのが好きな、女の子らしい女の子でした。小さい頃は自分の気持ちを言葉でうまく伝えられなくて暴れちゃうところがあったんですが、小4になるころには、心も体も急成長。自分の意見を言えるようになったし、勉強も頑張っていました」

生前の愛実(めぐみ)ちゃんの様子を話してくれたのは、秋田県の某児童養護施設の院長と副院長である。愛実ちゃんはこの施設に住み、毎日学校に通っていた。

後述するが、愛実ちゃんの両親は事件が起こる7年前、愛実ちゃんが2歳の時に離婚。母親は精神疾患を抱えており、何度も児童相談所に「娘を預かってほしい」と連絡していた。

児童相談所は「彼女一人では育てられないだろう」と判断し、母親もこれに同意したことから、4歳の愛実ちゃんを児童養護施設に入所させた。以後、愛実ちゃんは9歳で亡くなるまでの間、この施設で暮らした。

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最終更新:6/20(水) 15:10
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