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4度目の決戦は年間ベストバウト級。中邑真輔vs.AJスタイルズのドラマは続く。

6/20(水) 17:01配信

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 現地時間6月17日、世界最大のプロレス団体WWEのPPVイベント「マネー・イン・ザ・バンク」(アメリカ・イリノイ州シカゴ、オールステート・アリーナ)で行われた、王者AJスタイルズvs.挑戦者中邑真輔のWWEタイトルマッチ。

 10カウントのKOのみで決着がつく「ラストマン・スタンディング・マッチ」形式で行われたこの一戦は、年間ベストバウト級の名勝負となった。

 かつて新日本プロレスでライバルでもあった2人のWWEでの闘いは、祭典「レッスルマニア34」(4月8日、アメリカ・ルイジアナ州ニューオリンズ、メルセデスベンツ・スーパードーム)という大舞台でまず実現。

 ベビーフェイス同士の異例の頂上対決は、一進一退の攻防の末、最後は中邑のフィニッシュホールド、キンシャサ・ニーストライクをかわしたAJが、得意のスタイルズクラッシュを決めて勝利する。

 しかし、中邑とAJにとってクライマックスになると思われた「レッスルマニア 34」での一戦は、プロローグにすぎなかった。

これまでの中邑は何か窮屈そうに見えた。

 試合後、中邑はAJと抱き合って健闘を称え合い、ひざまずいてチャンピオンベルトを手渡すと、その隙を見てAJの股間に急所攻撃! 

 この卑劣な一撃が開始のゴングとなり、ヒールと化した中邑真輔とAJスタイルズの因縁の闘いは本格開戦したのだ。

 中邑は2016年に、“日本から来たキング・オブ・ストロングスタイル”として鳴り物入りでWWEに参戦してきたが、それゆえにWWEのリングでありながら“新日本の中邑”的なプロレスを求められ、どこか窮屈に見えたことも確かだった。

ヒールになって中邑は生き生きとし始めた。

 独自の新しいものをクリエイトする能力に長けたアーティストである中邑にとって、新天地で新日本を引きずることは停滞でもあったのだろう。

 しかしヒール転向後は、それまでのイメージをかなぐり捨てて、自分のダークサイドを解放。傍若無人にやりたい放題振る舞うことで、明らかに生き生きとし始めた。

 また、「レッスルマニア34」という大舞台での金的攻撃は、インパクトがあまりにも大きかったため、キンシャサ・ニーストライクと並んで、ローブローが中邑の代名詞的な“技”となる。

 金的攻撃という、世界中の男性がその痛みを共有できる、最も古典的で普遍的な反則技が、現代のトレンドとなるとは、誰が予想しただろうか。

 賛否両論あったヒール転向により、中邑真輔は大きく化けたのだ。

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最終更新:6/20(水) 17:01
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