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会議は「最初と最後に発言した人」がトクをする

6/22(金) 6:00配信

ダイヤモンド・オンライン

 自分の評価を上げるためには、上司が陥りがちな「評価エラー」を逆手にとるのが早道。評価エラーとは、「管理職がやってはいけない評価法」のこと。たとえば「自分と出身地が同じ部下をひいき目に見てしまう」というのは、典型的な評価エラー。人間は感情の動物であり、評価エラーをなくすことは不可能なのだ。
人事・教育コンサルタントの森中謙介氏が、新著『社内評価の強化書』の中から、上司の評価エラーを利用した出世の法則を伝授する。今回取り上げる評価エラーは「遠近誤差」。上司は、終わりよければすべてよしで判断する傾向にある。

● 上司は最近の記憶だけで 人事評価しようとする

 あなたが会社の管理職だったとします。4月から9月までの半年間について部下の評価を行なうよう会社から指示がありました。その際の注意点として、次のものが挙げられたとします。

 (1)評価をするのは2018年4月1日から9月30日までの期間のみとすること

 (2)評価をする際は半年間の仕事ぶりを総合的に判断すること。また、半年間の仕事ぶりについて具体的な事実をもとに客観的な評価を行なうこと

 いかがでしょうか? 困った……となるのではないでしょうか?

 その理由は「評価期間」にあります。ここ最近の部下の仕事ぶりは思い出せたとしても、よほどしっかりメモでも取っていたのでない限り、半年前のことまで、はっきり覚えていません。したがって、ここ最近の記憶に頼って部下の評価をするしかありません。

 これが「遠近誤差」の法則です。

 とりわけ「近」が重要で、「評価が決まる時期に近い出来事が評価に大きく影響する」わけです。たとえば年初からずっと営業成績の悪かった社員が年末に今年一番の大口受注を取ったりすると、それまでの悪い成績は消えてしまい、あっというまに高い評価を受けてしまう。もちろん、逆のパターンもありえます。

● 「遠近誤差」は長期間だけでなく 1時間の会議の中でも起こる

 「遠近誤差」は、半年や1年というスパンだけでなく、たとえば1時間の会議の中でも起こりますので、それを利用できれば周りに好印象を与えることも可能です。2つのテクニックを紹介します。

 (1)最初に発言する

 会議では「遠近」両方での印象を狙うため、「最初と最後に発言する」ということを目標とします。

 会議の序盤から発言をするのは、若手にとって大きなプレッシャーですが、多くのメリットがあります。

 議論が煮詰まる前であれば多少的外れだったり、ありきたりな意見をいったりしても許されますし、何より最初に発言できれば目立ちます。若手ならなおさらそうでしょう。

 序盤の発言がその後の議論を左右することもありますし、誰かが口火を切ることで議論が活発になっていく例もよくあります。それだけでも価値があります。

 戦国時代の武将で、豊臣秀吉と徳川家康に仕えた山内一豊という人物がいます。

 一豊は、関ヶ原の戦いの直前に行なわれた「小山評定」という重要な会議において、諸大名が東軍につくか、あるいは西軍につくかの去就を決めかねる中、真っ先に家康につくと発言したところ、これが呼び水となり、他の大名も家康側につくことを決定したことから、のちに一豊は家康から感謝され、出世したという話があります。

 一豊自身は戦場で大きな軍功を上げたのかというとそうではないようですから、会議で「口火を切る」ことの重要性がわかる事例です。

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