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「赤ちゃんを揺さぶって虐待!?」疑われた妻を冤罪から救ったのは

6/22(金) 6:00配信

ダイヤモンド・オンライン

● 赤ちゃんがコルクの床で転倒 意識を失い、全身蒼白に

 「このくらいが一番かわいいわねぇ、あっという間に大きくなっちゃうから」

 生後11ヵ月の長男と散歩している最中よく、年配の女性から声をかけられる。確かに、赤ちゃんはかわいい。ただ、3歳の長女に対しても、同じように声をかけられる。

 (子どもは一体、何歳ぐらいまでが“一番かわいい”のかしら)

 ついほほ笑んでしまう亜佐美さん(仮名・29歳)は、夫婦と子ども2人の4人家族。共働きでの子育てはそれなりに大変だが、全く苦ではない。夜、安心しきって眠る我が子の寝顔を見るたび、幸せを実感するのだった。

 そんな日々が暗転したのは、ある土曜日の朝。土日休みの亜佐美さんは、畳敷きの居間で、子どもたちと一緒に朝食を終え、のんびりとくつろいでいた。夫は平日休みの職場なので、既に出勤済みだ。

 ひと月ほど前からつかまり立ちを始め、伝い歩きも始めていた長男は、この日もカラーボックスにつかまって立ち上がり、好奇心いっぱいに奥をのぞきこんでいた。転倒によるケガを防ぐため、畳の上にはコルクマットも敷いてある。長女が生まれた頃からの安全対策だ。長男は2~3日前から鼻風邪をひいており、呼吸がちょっとつらそうだ。見守っていると、炊き立てのご飯にも似た、あの臭いが亜佐美さんの鼻を突いた。

 「むむむ、臭うぞ。さてはおぬし、ウンコ・ブリブリザエモンですな」

 おどけた調子で声をかけると、そばにいた長女がケタケタ笑った。子どもたちに背を向け、部屋の隅に替えのオムツを取りに行った時だった。

 ゴンッ。

 鈍い小さな音に振り返ると、長男があおむけに倒れていた。つかまり立ちの姿勢から、後ろ向きに転倒したらしい。一瞬びっくりしたように目を見開き、「ふぇっ」と泣き声をあげたものの、すぐに意識を失う。抱きかかえると、おしっこでオムツがじわっと重くなる。お漏らししているようだ。転倒した際に打ち所が悪かったのかもしれない。大声で何度か名前を呼んだが、まるで反応がない。

 「大変! 救急車!」

 すぐに119番通報した。

 「落ち着いてください。お子さんの脈はありますか」

 「はい、あります」

 「呼吸はどうですか、口をパクパクさせていませんか」

 「ええ、はい、そうです。パクパクさせています。苦しそう」

 「人工呼吸をしましょう。私の言うとおりにしてください」

 指示されるままに、口と鼻を一緒に口でおおうようにして行う、赤ちゃん用の人工呼吸を懸命に施す。その間にも、長男の手足はどんどん冷たくなり、全身が見たことがないほど蒼白になった。

 「お願い、死なないで」

 悲痛な叫びをあげた時、救急隊が到着した。AED、人工呼吸等の処置をしながら病院に搬送され、そのまま集中治療室に入院となった。

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