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難関大への現役合格率が高い高校

6/22(金) 7:30配信

東洋経済オンライン

 大学合格実績は高校や中高一貫校選びに欠かせないデータだ。同じ偏差値の学校だったら、大学合格実績が高い学校を選ぶのが一般的である。特に東大合格者が出る影響は大きい。偏差値の低い学校だったら、お買い得との見方になり、関心が高まる。最難関の東大に合格者を送り出せるとなれば、それは学校の教育力と評価される。子どもが志望する大学・学部にも合格させてくれるのではとの期待が高まる。

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 難関大というと、東大、京大が頭に浮かぶ。最近は京大の人気が高まっており、東大と対照的な動向になっている。京大の近畿圏2府4県からの合格者占有率(2府4県の合格者数合計÷都道府県総合格者数×100)を、2008年と2018年で比較すると、55.9%から50.8%へ下がっている。それだけ近畿以外からの合格者が増えていることになる。東京都からの合格者占有率も、2008年の3.7%から2018年は7.3%へと、ほぼ倍増。埼玉、千葉、神奈川県でも増えており、合計すると12%を超えている。

 大手予備校によると、昔のように東大に偏差値が足りないから京大に、という考えはないという。そうした受験生は一橋大や東京工業大を目指す。首都圏でも初めから京大を狙う受験生が増えている。この傾向は2012年から顕著になってきた。

■京大は近畿圏外からの入学者が増えている

 2011年の東日本大震災を受け、首都圏でも被害が出て、水や食料が売り切れたり、計画停電が行われたりして、受験生は勉強どころではなくなった。翌年の大学入学後も、勉強できないかもしれない不安から、京大を目指す傾向が強まった。さらに、山中伸弥教授のノーベル賞受賞なども追い風になり、首都圏で京都大人気が高まっていったと見られる。

 一方、東大は首都圏の1都3県からの合格者占有率を見ると、この10年で43.2%から55.9%へ上がっており、関東ローカル化が進んでいる。東大に地方からの合格者が増えない理由としては、経済的な問題も大きいと見られる。東京の物価が高く、4年間学生生活を送るのに、親にとって仕送りが厳しいこともある。

 また、理系では、東大より地元の国公立大医学部を目指す受験生も多い。東大だけではないが、難関大の理工系では、大学院に進学するのが当たり前になってきている。大学院も含めて6年間大学に通うなら、卒業後の収入の安定や社会的な地位の高さ、苦しんでいる人を助けたいとの気持ちから、医師を目指す受験生が増えている。

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