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バリバリだった営業マンが なぜクビになるのか? WordやExcelをバカにした末路

6/23(土) 11:11配信

NIKKEI STYLE

 人生100年時代のキーワードのひとつが、リカレント教育です。簡単に言えば、働き始めたあとで、必要なことを学び直したりすること。そもそもリカレントとは循環の意味ですから、何度も繰り返し学ぶことを意味しています。

 でもそれは、会社を信じて活躍してきた人にとっては、時に大きな決断を迫るものです。なぜなら会社が「そんなことはしなくていい」と言っていたことを学び直す必要すら示すからです。それは例えば、単純なドキュメント作成やグラフ作成のスキルかもしれません。

■会社が言うとおりに頑張って認められてきたのは昔話

 営業職に就いている人は、20代から30代にかけてとにかく営業に特化するように指示をされることがあります。そして、営業以外の事務仕事については、時給単価の低い事務専門社員に任せるように言われることも増えています。

 私がお手伝いした会社の多くで、製造業や金融業、建設業など業種を問わず、コア・コンピタンスの名のもとに、従業員がそれぞれの強みを高められるように分業を進めてきました。そうして会社としては営業力の高い社員、事務力の高い社員、それぞれを育成して最適化を図れるようになってきました。

 しかしそれは人生100年時代には通用しづらいのです。

 架空の山田太郎さんを想定してみましょう。

 新卒で入った一流製造業で、営業担当として活躍を始めたのが20代後半。そこからどんどん頭角を現す一方、営業に関わる受発注や契約書作成、納品管理などはすべて事務担当に任せてきました。やがて山田さんは、コミュニケーションスキルを高め、社内随一の営業マンとして活躍するようになりました。その一方で事務手続きのスキルはおざなりで、よく契約書のチェックをしないことについてクレームをつけられましたが、そこは持ち前のコミュニケーション力でうまく乗り切ってきました。

 もし山田さんが、昔ながらの生き方=つまり新卒で会社に入って、活躍して、やがて引退する、という人生を送るのであればこのような活躍は幸せをもたらしたことでしょう。

 しかし人生100年時代を待たずとも、既に現時点で状況は大きく異なっています。

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最終更新:6/23(土) 11:11
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