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全曲聴ける「GLAY公式アプリ」が画期的な理由

6/23(土) 5:00配信

東洋経済オンライン

■来年25周年を迎えるGLAYが公式アプリをリリースした

 2019年、デビュー25周年を迎えるGLAY。この2018年2月に公式アプリをスタートした。月額980円でデビューから現在までの約400を超える楽曲や映像、電子書籍などを自由に楽しめるほか、電子チケットサービスなども今後整えていく予定だ。

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 GLAYと言えば、音楽や芸能に関心のない人でも必ず知っている、聴いたことがあるという超有名アーティストだ。

 ただ、アーティストのアプリや、定額制で音楽をダウンロードできるサービスは世の中にあふれている。GLAYが同様のアプリをリリースした、というニュースを聞いても、目新しさを感じないというのが正直なところだ。
では、GLAYはなぜこのたび、アプリという媒体をあえて選んだのだろうか。ちょうどデビュー24周年の記念日である5月25日にインタビューの機会を得ることができた。思いの強さをそのまま言葉にしたように、インタビュー時間いっぱい、たっぷりと語ってくれた。

 「今回のアプリのリリースは、2004年から僕たちが考えてきたことが源流となっています。ちょうどデビューして10年、自分たちがやってきたことって何だろうと振り返ると、個性的で、GLAYにしか当てはまらないことをしてきたと思います。ただいっぽうで世の中の変化を見ていると、アップル、アマゾンなど、音楽と関係のない企業が音楽を配信したり、販売したりするようになった。つまり、これまでのように、アーティストが単にコンテンツであり続けるということは、危険なんじゃないだろうか、と。これからのGLAYのやり方を考えたときに、自分たちがコンテンツホルダーになって、権利を含めて持ちたいと思ったんです」(TAKURO氏)

 そこでGLAYは2005年に事務所から独立、2006年にGLAYの楽曲原盤権や映像原版、ファンクラブ運営の権利など、あらゆるGLAYにかかわる権利を前所属事務所から買い取った。なお著作権の仕組みを簡単に説明しておくと、アーティスト自身が作詞作曲した楽曲には「著作権」が発生する。これは、自分のつくったものに対する権利だ。他者が勝手に使うと、著作権の侵害になる。

 いっぽうで楽曲を録音しCDなどにして販売する権利は、「原盤権」といって、楽曲を録音した事務所やレコード会社に属する。著作者と言えども、そのCDを勝手にコピーしたり、売ったりすることはできない。

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