ここから本文です

自販機横「無料レンタル傘」の秀逸な仕組み

6/24(日) 6:00配信

東洋経済オンライン

 今の季節、何よりの問題が傘である。井上陽水も歌っていたけれど、駅に降り立って外は雨降り傘がない、となれば実に厄介だ。そして梅雨どきとしばしばゲリラ豪雨に見舞われる夏は、こうした問題が意外と頻繁に発生する。

【写真】ダイドーの自販機に設置された「レンタルアンブレラ」のボックス

 で、結局困り果ててコンビニや駅の売店でビニール傘を買い求め、それだって気がつけばどこかに忘れてしまってまた同じことの繰り返し。なかなか悩ましいものだ。

 そんな、我ら庶民の大きな悩みを解決してくれるありがたいサービスがある。その名も「レンタルアンブレラ」。サービスを提供しているのはダイドードリンコ。あの自動販売機でちょっと変わった飲み物を売っているダイドーである。

■全国で約500台の自販機に設置

 そしてこの「レンタルアンブレラ」の何よりうれしいところは、“無料”であること。ダイドーの自販機の横に取り付けられたアンブレラBOXに刺さっている傘を、タダで借りていくことができるのだ。設置場所は関東地方で約190台、関西地方で約150台など、全国で実に500台ほど。急な雨降りには、とってもありがたいサービスなのである。

 でも、タダだったらダイドーにとっては何の利益にもならないし、それどころか傘を返さずにそのまま盗られてしまうリスクだってある。このサービス、いったいどうして始めたのだろうか。

 「このレンタルアンブレラは2015年、大阪エリア限定でスタートしました。おかげさまでご好評をいただいたので徐々に展開エリアを拡大し、今年からは福岡・山梨・長野・新潟でも開始。全国16都道府県で展開しています」

 こう説明してくれたのは、ダイドードリンコの多田元樹さん。広報・CSRグループのリーダーで、この「レンタルアンブレラ」も担当しているという。

 「きっかけは、弊社の営業スタッフの提案でした。いつもご利用いただいているお客様や地域の方々に少しでも喜んでいただけないか、といつも自販機を回っているスタッフが思いついたもの。もちろん、盗られてそのままになる可能性もあるので、まずは大阪で試験的にスタートして、思った以上にいい結果が得られたのでエリアを拡大してきた次第です」

1/3ページ