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祖父が与えたピーナツで激しいせき込みが!!~救急医療の現場から#5

6/25(月) 17:00配信

たまひよONLINE

気温が上がってくると、ママやパパの「ピーナツをつまみにビールを一杯」という日が増えてくるかもしれませんね。赤ちゃんは、ママやパパが食べているものに興味津々。食卓に並ぶピーナツにも手を伸ばしてくるかもしれません。しかし、赤ちゃんにピーナツはNG!  今回は、じいじが何の気なしに与えたピーナツが気管に入り、せきが止まらなくなってしまった症例を、北九州八幡病院救命救急センター・小児救急センター院長である市川光太郎先生に、紹介いただきました。

発熱も鼻水もないのに、突然のせき込みが!

「1歳8ヶ月の男児ですが、全身状態は悪くなく発熱も認めません。けれども、せきがひどく、せき込んで苦しそうとの救急要請です。四種混合ワクチンは済んでいるとのことですが、搬入いいでしょうか?」とホットラインから連絡があった。発熱なしのせき込みで、百日ぜきを考慮して、ワクチン接種歴を聞いている救命士さんの機転に感心しながら、すぐに搬入を許可して救急室で待つことにした。

ほどなくして到着した救急車から、母親と一緒に降り立った男児はケロッとしていたが、診察台にあげようとした際に、突然せき込みはじめ、顔が真っ赤になるほどせき込んだ。ほかに鼻水などもなく、呼吸器系疾患にみられる鼻づまりやのどの痛みといったカタル症状は認めなかった。発熱はないがせき込みが強いので、血液検査・点滴・胸部X線検査を行うように研修医に指示して、母親から話を聞くことにした。

「大丈夫でしょうか?」と心配そうな様子で母親は一気に話し始めた。

「この数日、まったく問題なく元気にしていたし、ここ数日はワクチンなども受けていないですし、アレルギー体質と言われたこともないし、汚染物質を吸い込んだこともなく通常の生活をしていました。でも今夜、寝るころになって突然せき込んで苦しがり始めたんです」。

通常の感染症などではなさそうなので、せきが出始めたときの様子をもう少し聞くことにした。

「今夜は夕ごはんが終わって、おふろに入って、寝かせようとしたのですが、ちょっと片づけものがあったので、おじいちゃんに面倒を見てもらうことにしました。おじいちゃんが言うには、“おとなしくしていたよ”とのことでした。それから、寝かしつけるまで、小一時間ほどたったところで、せきが出だしたんです」

「おじいちゃんは何をされていたのですか?」と尋ねると、
「確か、ビールを飲んでいたと思います」という返事が返ってきた。

「まさか!?」と思いつき、「ピーナツとか、つまみにされてましたか?」と尋ねると、
母親は「そこまで覚えていませんが、電話してみます」と言って席を立った。

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最終更新:6/25(月) 17:00
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