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JR西「新たな寝台列車」デザインは前代未聞だ

6/25(月) 6:00配信

東洋経済オンライン

 最近の観光列車といえば、木材をふんだんに使い、沿線の特産品をモチーフとした装飾を凝らすというのが定番だった。しかし、この列車のデザインはこうした観光列車のイメージとはあまりにも懸け離れていた。

JR西日本が開発中の「新たな長距離列車」の車内デザイン

 JR西日本(西日本旅客鉄道)は5月23日、開発を進める「新たな長距離列車」の車内デザインを発表した。JR西日本は、豪華列車「トワイライトエクスプレス瑞風」の運行を2017年に開始したが、1人120万円を超える価格設定もあり庶民には高嶺の花だ。来島(きじま)達夫社長は「もっと気軽に乗れる寝台列車も必要だ」と、新たな列車の意義を強調する。

■寝台列車の固定観念を覆す

 今回の列車には、新型車両ではなく、かつてJR西日本エリアの「新快速」として活躍した117系を改造して使う。電車の改造ということから、京阪神を拠点に山陽本線から伯備線、山陰線経由で島根県出雲市へ向かう、あるいは山陽本線をそのまま走って山口県下関市方面へ向かうといった電化区間を運行することが想定されている。列車の名称はまだ決まっていないが、2020年夏の運行開始が目標だ。

 6両編成の列車はグリーン車2両、普通車3両、フリースペース車両1両で構成される。普通車は「サンライズエクスプレス」のようなノビノビ座席の車両、コンパートメント車両、女性専用車両と1両ごとに座席タイプが異なる。「個室から普通車までさまざまなタイプをそろえ、幅広いお客様に鉄道の旅を楽しんでもらいたい」(来島社長)。

 価格水準については、「A寝台の水準を基にサンライズエクスプレスの体系を念頭に置いている」という。サンライズエクスプレスの寝台個室「シングルデラックス」の価格は1万3730円。これに運賃と特急料金を加えても庶民が十分利用できる金額だ。瑞風のように目が飛び出るような価格ではない。

 変則的な四角い形の個室など、そのデザインも寝台列車の固定概念を覆す。手掛けるのは建築家の川西康之氏だ。2016年に運行を開始したえちごトキめき鉄道の観光列車「雪月花」のデザインで知られる。

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