ここから本文です

知っていますか?猫の「激怒症候群」について

6/29(金) 12:00配信

ねこのきもち WEB MAGAZINE

まだまだ研究途中の新しい病気「猫の激怒症候群」

ふだんはおとなしく従順な愛猫なのに、何のきっかけもなく突然、飼い主さんや同居猫に攻撃的になる…。それ、「激怒症候群」かもしれません。

初めて、この病気が認識されたのは、1990年代後半のイギリス。ペットの行動治療をしていた獣医師が、激しい攻撃行動を繰り返す犬にくだした診断名でした。日本の動物病院では、「特発性攻撃行動」と呼ばれている病気です。

猫にもこの病気がみとめられたのはここ数年で、まだ症例は少なく、不明なことが多い状況です。犬による研究では、脳神経系の異常が原因で、いわゆる“てんかん”発作が攻撃行動としてあらわれているのではないかと考えられています。

「激怒症候群」、その症状は?

激怒症候群の症状は、一体どんなものでしょうか?  

飼い主さんに従順なワンちゃんに比べ、猫ちゃんは少し機嫌が悪かったり、遊んでほしい時とかにも、飼い主さんや同居猫に飛びかかったりしますよね。でも、ふだんはおだやかで従順な性格なのに、何のきっかけもなく突然、豹変する激怒症候群の行動は、それとはまったく別物なようです。

激怒症候群の一番の特徴は、きっかけや前触れがまったくなく突然、制御できなほどの激しい攻撃を始めるところ。おそらく、てんかん発作を起こした時、たまたま近くにいる飼い主さんや同居猫に攻撃を加えるのでしょう。

犬の激怒症候群の研究では、3歳未満で症状が出るのが大半。早いと1歳未満でも発症するようで、猫も同様ではないかと考えられています。

「うちの猫、激怒症候群かも…」そう感じたら?

猫ちゃんの激しい攻撃行動が気になるようなら、まずはかかりつけの動物病院に相談しましょう。激怒症候群が疑われるようなら、問題行動治療の専門医を紹介してもらいます。

専門医は、攻撃時やその前後の様子・状況をカウンセリング。場合によっては、猫の脳波の測定検査を行い、てんかんかどうかを調べます。

診察・検査後、てんかんであると判明したら、投薬治療がスタート。抗てんかん薬を毎日与えて、様子をみます。猫ちゃんによっては、薬で発作がおさえられる場合もあります。

ただし、てんかんは生まれつきの体質なので、完治することはありません。定期的な受診・検査で、気長に付き合っていく病気です。脳の誤作動による発作は猫ちゃんの体にも少なからず負担になるものですから、投薬などによってコントロールしてあげるのが一番でしょう。

参考/「ねこのきもち」2018年5月号『猫の激怒症候群って何? 』(監修:菊池亜都子先生(東京大学附属動物医療センター行動心療科獣医師))
イラスト/片山智恵
文/ヤマモト トモミ
※写真はアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」にご投稿いただいたものです。

ねこのきもちWeb編集室

記事提供社からのご案内(外部サイト)

ねこのきもち

株式会社ベネッセコーポレーション

最新号を毎月10日前後に
ご自宅にお届けします

1,111円

愛猫との関係、健康など、役立つ情報満載。
調べてもはっきりしなかった疑問に専門家が回答!
雑誌&付録を毎月ご自宅にお届けします。