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「今さら人に聞けない基礎知識(上)」 超入門サッカー観戦法 その3

7/2(月) 17:39配信

Japan In-depth

【まとめ】

・西野監督が非難されるいわれはないが、見たいサッカーではない。

・代表はなぜ23人か。キーパー負傷退場に備え交代枠を判断。

・「システム」とは。味方ゴールを下に描く図で作戦を練る。

【注:この記事には複数の写真が含まれています。サイトによっては全て表示されず、写真説明と出典のみ記されていることがあります。その場合はJapan In-depthのサイトhttp://japan-indepth.jp/?p=40782でお読み下さい。】



サッカーの代表監督とは、首相の次に罵詈雑言に耐えねばならぬ仕事なのだそうである。

日本の場合、罵詈雑言に「掌返し」も加えた方がよさそうだ。

「西野Japan」がコロンビアに勝ち(ワールドカップでアジアの国が南米の国に勝ったのは史上初)、アフリカの強豪セネガルと引き分けたことで、1次リーグ突破はもとよりベスト8も見えてきた、などと、4月の前監督解任騒動など、どこへやら。その手腕に賞賛の嵐。そもそも、日本以外に代表チームを監督の名前で呼ぶ国などあるのか、という話なのだが。

そして1次リーグ最後の試合となったポーランド戦だが、これは本来、引き分けても決勝トーナメントに進出できるという状況だった。ところが、すでに1次リーグ敗退が決まったものの最後の意地を見せたポーランドに先制されてしまう。

負けた場合どうなるかと言うと、セネガルがコロンビアに勝てば勝ち点7で1位が確定。すでに勝ち点4を得ている日本は3にとどまるコロンビアを上回って2位となり、この場合も1次リーグを突破できる。

コロンビアが勝った場合が少々ややこしかった。日本とセネガルは2-2で引き分けており、勝ち点は同じく4、得失点差もまったく同じ。そこで今大会から導入された「フェアプレー・ポイント」で日本有利、という状況だったのである。

そして、同時キックオフで始まっていた他会場でのゲームで、コロンビアが先制した。ここからなんと、負けている側の日本が自陣でパスを回して時間稼ぎに出た。フェアプレー・ポイントは、警告=イエローカードがマイナス1、2枚目のイエローで退場となるとマイナス3、レッドカードでの一発退場はマイナス4、というようにカウントされるため、イエローカードさえもらわなければ勝ち上がれる。

猛暑の中、ポーランドの選手も消耗いちじるしく、このままなら1勝できる、と踏んで、追加点を狙いに来なかった。

ひどい「談合試合」もあったもので、会場は大ブーイングに包まれた。

もちろん、日本代表はルールの中で1次リーグを突破したのであって、仮にセネガルが追いついていれば世界中から嘲笑されつつ敗退する、というリスクも背負ったわけだから、西野監督が非難されるいわれはない。反則の少なさは技術の高さの証明でもある。ただ、あれは明らかに、私が見たいサッカーとはほど遠かった。

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最終更新:7/6(金) 16:47
Japan In-depth