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「今さら人に聞けない基礎知識(中)」 超入門サッカー観戦法 その4

7/2(月) 23:39配信

Japan In-depth

【まとめ】

・世界的スター選手がいることが、世界一の実力に直結するわけではない。

・W杯こそ最高峰の大会であらねばならない、というFIFAの強い意志。

・FIFAに批判はあるが、「20世紀最大のヒット商品」を生んだ功績は大。

【注:この記事には複数の写真が含まれています。サイトによっては全て表示されず、写真説明と出典のみ記されていることがあります。その場合はJapan In-depthのサイトhttp://japan-indepth.jp/?p=40797でお読み下さい。】



目下サッカー界でスター選手と言えば、リオネル・メッシとクリスチャーノ・ロナウドが双璧だろう。サッカーにあまり詳しくないという方でも、この2人の名前は、どこかで聞いたことがあるのではないか。

メッシはアルゼンチン代表、ロナウドはポルトガル代表として、それぞれ今次のワールドカップに出場したが、いずれも決勝トーナメント1回戦で姿を消した。アルゼンチンはフランス、ポルトガルはウルグアイに敗れたのである。

理由は、簡単に説明できる。サッカーは11人でやるものなので、世界的なスター選手がいることが、世界一の実力には直結しないのだ。むしろ相手は、そのスター選手だけ徹底的にマークしておけばよい、という戦術をとれる。徹底的にマークされている選手には、パスも通しにくい。フランス対アルゼンチンの試合では、メッシが明らかに前線で孤立していた。

さらに言えば、この2人はいずれもリーガ・エスパニョーラ、それもメッシはバルサ(FCバルセロナ)、ロナウドはレアル・マドリードという、世界第一流のクラブに所属している。懸命な読者はすでに「そういうことか」とお察しであろう。世界中からスター選手を集めたクラブにいたからこそ、彼らのプレーも輝き、その輝きが全世界に届いたのだ。

ここでまたまた話が脱線するが、ヨーロッパの主要なリーグについて、イングランドならプレミア(リーグは省く)、ドイツならブンデスリーガ、スペインならリーガ・エスパニョーラ(同じ意味だが、スペインリーグと言ってはいけない)、イタリアならセリエA(Aは必ず「アー」と発音する)と呼べば、それだけで玄人っぽく聞こえる。バカげたことだが、みんなこうしてサッカーへの関心を少しずつ深めて行くのである。

話を戻して、バルサで名声をほしいままにしているのに、代表では輝けないメッシに対してアルゼンチン国民の間からは「もうスペイン人になってしまえ!」

という声が前々から聞かれていた。

実際に彼はアルゼンチンとスペインの二重国籍なのだが、スペイン代表になることはできない。これはFIFAの規定で、一度でもどこかの国の代表メンバーとして国際試合に出場したならば、たとえ国籍を変更しても他国の代表にはなれないからだ。言うまでもなく、金満国家が選手をかき集めるのを防ぐ目的である。

日本代表にはかつて、ラモス瑠偉はじめブラジル出身の選手が幾人か名を連ねていたが、彼らは帰化したブラジル系日本人で、かつブラジル代表に選ばれたことはない。

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最終更新:7/2(月) 23:39
Japan In-depth