ここから本文です

ベルギー戦後にオシムが喝破した、日本代表のさらなる伸びしろ。

7/7(土) 9:01配信

Number Web

 劇的な結末を迎えたベルギー戦について、イビチャ・オシムに2度電話で話を聞いた。最初は試合の直後、2度目はその3日後である。

 喜びと悔しさ、ふたつが入り混じった複雑な感情を呼び起こした試合への思いは、悲しいながら根底に喜びと満足があるという点で、オシムも私たちと一緒だった。

 ここに掲載するのは、試合直後に行われたインタビューである。

 試合の興奮が冷めやらないなかで、オシムが日本サッカーを巡る状況についても冷静に分析していることがよくわかる(なお、長谷部誠の代表引退と、新しい代表監督をどう選べばいいのか、日本サッカーがこれから何を目指すべきかを語ったインタビューは、7月10日発売のナンバー臨時増刊号にその骨子を掲載しているので、そちらを参照していただきたい)。

「これで日本はどんな試合でも戦える」

 ――元気ですか? 

 「君らは運が良かった」

 ――メルシー、そう悪くない試合でしたが……こういう結果になりました。

 「ああ、いい試合だった。本当に素晴らしかった。そして幸運なことにあなた方は、再び自分たちが勝てると信じられるようになった。これからの予選でもまた別の試合でも。これで……日本はどんな試合でも(自信を持って)戦える。本当に素晴らしいパフォーマンスだった。

 今、私は決勝点となったゴールのリプレイを見ている。テレビでプロハスカ(=ヘルベルト・プロハスカ。元オーストリア代表の名選手)が解説しているが、ベルギーのプレーは素早かった。とりわけGKがそうで、デブライネがよく走って前線までボールを運んだ。彼を行かせてはならなかった」

「やってきたことに間違いはなかったと確信を」

 ――そしてシュートを打たずにスルーしたルカクも……。

 「素晴らしいプレー、見るに値する試合、だった。最後には喜びが残る。これだけの素晴らしい内容の試合が見られたという。

 幸運なことに日本はフィジカル面でも悪くはなかった。とても重要なことだ。あなた方はここまでやってきたことに間違いはなかったと確信を持っていい。他の国のことばかりを考えるべきではない。自分たちのことをもっと考えるべきだ。

 もう一度、何が最も良くてどこを目指すのか。それをハッキリと意識して歩みを進める。より遠くまでだ」

 ――その通りです。

 「それには勇気がいるし、プレーのクオリティも必要だが、今日、あなた方が示したのはもっとできるということだった」

1/4ページ

最終更新:7/8(日) 11:16
Number Web

記事提供社からのご案内(外部サイト)

Sports Graphic Number

文藝春秋

957号
7月19日発売

特別定価610円(税込)

World Cup Russia 2018 The Final

【決勝詳報】 フランスvs.クロアチア「20年ぶりの歓喜」
【クローズアップ】 ムバッペ/モドリッチ