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「テニス選手と月経」の関係性 杉山愛が引退後に直面した「女性としての体」の苦悩

7/9(月) 10:06配信

THE ANSWER

連載「私とカラダ」―流産、不妊治療を経験し40歳で母に…杉山愛さんが悩んだ経験

 男子選手とは異なり、女子アスリートが抱える体の悩みについて考える「THE ANSWER」の連載「私とカラダ」。今回は元プロテニス選手の杉山愛さんが登場する。ダブルスで達成したグランドスラム優勝4度は日本人歴代最多。日本人初のダブルス世界ランク1位に君臨するなど、34歳まで第一線で活躍した。

【動画】日本人初のダブルス世界ランク1位など34歳まで第一線で活躍…USオープン公式ツイッターが投稿した杉山愛のプレーハイライト

 女子アスリートとして体とどう向き合うべきなのか? 常に体を酷使し、世界のトッププレーヤーと戦ってきた杉山さんが、そのことに向き合ったのは、引退後の苦しい経験や学びがきっかけだったと話す。日本を代表する女性アスリートとして一時代を築いた杉山愛さんが、自らの経験と未来を語る。

 ◇ ◇ ◇

 プロテニスプレーヤーは年10か月半がシーズンです。シーズンが長い上、どの試合にもピークを持っていかなければならない。そのためには、月経とうまく付き合っていくことも大切でした。

 幸い私は、月経による痛みや不調はほとんど出ないタイプ。重い月経痛に苦しむ選手も見ていたので、本当にラッキーでした。とはいえ、プロテニスは0コンマ何秒の反応が勝負を分ける世界。特に私はビッグショットではなく、体のキレやボールに対する反応の良さが持ち味だったので、軽い症状でもパフォーマンスに影響が出てしまう。腰が少し重いな、という時はボールへの反応がやや遅くなるため、鎮静剤を飲んで症状を抑える、反射のトレーニングで体に刺激を入れるなどその都度調整し、試合に向けて準備をしていました。

 私が初めて婦人科の検査を受けたのは20代後半。所属していたWTA(女子テニス協会)が設けていた医者との面談がきっかけです。プロテニス界はグローバル社会。欧米諸国の選手も多いため、女性選手に対しての体のケアも進んでいました。

「ちゃんと検査を受けている?」と聞かれ、「受けていない」と言うと、その場でアポイントメントを取り付けてくれ、検診へ。当時27、28歳でしたが「内診は初めて」と伝えたら、とても驚かれました。日本は現在でも、婦人科検診を定期的に受けている方は非常に少ないと思いますが、当時からアメリカなどでは常識だったので、それも当然。以降は、国内の病院で女性の先生を探し、年に1度は婦人科検診を受けていました。

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最終更新:7/17(火) 10:37
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