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小山薫堂がつい通ってしまう軽井沢の名店 5軒

7/11(水) 21:10配信

GOETHE

軽井沢へ通い詰めて20年。行き着けの珈琲店で食べるビーフカレー、暮らしている感満載の町営プール、知る人ぞ知る自然派レストランなど、軽井沢は大好きな場所ばかりだと笑う小山薫堂さん。そんな小山さんのお気に入りの場所を教えてもらいながら、軽井沢の魅力に迫った。

邪気を吸い、人との関係を熟成する場所

軽井沢に通い詰めて20年。地元の食材を豊富に使ったレストランや、仕事の合間に訪れる雰囲気のいい珈琲店など、季節を問わず帰りたくなる魅力があると語る小山薫堂さん。

「よく行く時季で月に3回ほど。梅雨の前の、新緑の時季が一番気持ちいい。以前は夏の軽井沢が好きでしたが、今は冬の軽井沢も愉しめるようになりました。
冬の軽井沢の、無音な感じが実に心地いいんです」

小山さんにとって軽井沢とは「気がいい場所」だと言う。

「アメリカのセドナのようにニュートラルな空気感というか、邪気を吸ってくれるような感覚があります。大地や樹木が都会のストレスをデトックスしてくれて、クリアになれる場所。まるで岩盤浴ならぬ大地浴ですね。どうしてなのかと考えたことがありますが、澱みのない澄んだ感覚は、もしかしたら標高の高さも関係しているのかな」

また、「都会の文化がほどよく入っている」のも魅力だそうで、「昔からこの土地に住んでいる人や通じている人々が、若手建築家や芸術家を軽井沢に導くように゛連れてくる“のも、軽井沢文化の土壌をつくっている要因なのかもしれない」と考える。

「こぢんまりとしたコミュニティで、その大半は休暇で出会う人たち。軽井沢という地は、ビジネスのしがらみや利害に煩わされることなく、純粋な人間関係が築けるのもいい。人と人とのリレーションシップを熟成させる場所だと思っています」

古くから有数の別荘地として愛され続ける軽井沢が、今もなお進化を遂げ、人々を魅了するのは、建築の要素も大きいのではないかと小山さんは言う。

「かつては重厚な別荘建築が多かったこの土地に、吉村順三さんがモダニズムの息吹を吹きこんだ。月日は流れ、今度は若手たちが軽井沢の地に合う建築に挑戦している。建築家にとって、軽井沢の建築という“宿題”を課せられることは、自由度が高いからこそクリエイティヴィティを刺激するものだと思うのです。この地を訪れ、イマジネーションを掻き立てられるような別荘建築を目にしたカルチャー志向の高い人々が、“こんな家に住みたい”と憧れを抱き、新たにコミュニティへと仲間入りする。そしてその目利きたちが新進気鋭の芸術家や一流の料理人たちを誘い、新旧交じり合った独自の文化を創り上げていく。そんな好循環が軽井沢独特の文化と社交をリードしているのではないでしょうか」

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最終更新:7/11(水) 21:10
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