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日焼けすると、なぜ皮膚を剥がしたくなるのか

7/12(木) 11:50配信

エスクァイア

今回は日焼け後に「なぜ皮がむけるのか?」ではなく、「なぜ皮を剥がしたくなるのか?」に焦点を当ててみました。これは単に、「快感を得られるから…」だと思うのですが、軽率にすべきではない行為なのです。

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 SNS上で人気となっているDr.ピンプル・ポッパー氏による“ニキビつぶ”の動画…。
 
 気色悪いと分かっていても、このビデオには不思議な中毒性があります。これで同じように、日焼けしてめくれそうな皮膚を剥がすのは、信じられないくらい楽しいものです。「ちょっと汚い!」ですって? もちろん分かっています。でも、一度剥がし始めたら、干からびた皮膚がきれいさっぱり無くなるまで、やめられませんよね…。 
 
「日焼けした皮膚を剥がすことで、心理的な満足感は得ることができるでしょう。リラックスし、心安らぐという人もいます。かゆいところをかくようなものです…」と、TV番組『ザ・ドクターズ』の進行役でもある皮膚科専門医のソニア・バトラ博士も説明しています…。
 
 ですが、とにかく、もしあなたが今度ロブスターのように真っ赤になって旅先から帰ってきたとして、そして、次第にその皮膚が乾燥しはじめ、何だかむずがゆくなってくても…とにかく、どれだけの誘惑に駆られようとも、「日焼けした皮膚を剥がすことは我慢すべきだ!」と言いたいのです。
 
 無害な行為に思えるかもしれません。ですが実際のところ、そこには感染症のリスクを孕んだりもしているのです。では具体的に。その理由を確認していきましょう。

そもそも、なぜ日焼けした皮膚を剥がすのか?

 強い日差しを浴びながら数時間を過ごしたあなたは、やがて、その代償を支払わなければなりません。皮膚が剥がれるほどの日焼けは、バトラ博士によれば、「極めてひどい日焼け」ということになるのです。

「皮膚が剥がれるのは、重大なダメージの生じた証拠になります。発がんの危険性のあるダメージを受けた皮膚を排除しようという、身体反応なのです」と、バトラ博士は続けます。

 日焼けすると、紫外線(UV)により皮膚が破壊されます。ダメージを受けた皮膚の下に新たな皮膚を作り出すことで、あなたの体は自ら再生してゆくのです。「4~7日間で、新たな皮膚の層が完全にできあがります。するとその間、体の表面を守っていた死んだ皮膚が剥がれ始めるのです」と、彼女は述べています。

 再生までの間は、焼けた皮膚にも役割があるわけです。なので、剥がしてしまうべきではないのです。
 
「剥がれそうになった皮膚の下では、新たな皮膚が組成されようとしているわけです。そのプロセスの最中に皮膚を剥がしてしまえば、その組成の妨げになるばかりか、感染症を引き起こしかねません」とバトラ博士。

 バクテリアが皮膚組織に入りやすくなってしまうというわけです。
 
「皮膚はバリアの役割を果たします。皮膚組織が壊れるということは、バクテリアへのドアが開いた状態と同じことを意味しますので…」とバトラ博士。感染症にかかってしまえば、それが痣(あざ)やシミなどの傷跡となって残る可能性も増すとも言っています。

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最終更新:7/12(木) 11:50
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