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金正恩はヒステリー “ちょっとした失言”を理由に部下を公開処刑していた

7/15(日) 7:20配信

FRIDAY

「責任を押しつけ合い、誰一人正確に回答できない。何を考えているんだ!」

 施設内にヒステリックな怒声が響く。声の主は7月2日に中朝国境の化学繊維工場を視察した、朝鮮労働党委員長の金正恩(キムジョンウン)氏(34)だ。朝鮮中央通信によると、思うように生産量を伸ばせない工場長らを厳しく叱責したのだという。

 正恩氏の怒りの矛先は、軍人にも向けられる。6月下旬には朝鮮人民軍中将のヒョン・ジュソンという人物が、平壌市内の姜健(カンゴン)軍官学校で銃弾約90発を撃ち込まれ公開処刑されたのだ。この情報を独自に入手した、『デイリーNKジャパン』編集長の高英起(コウヨンギ)氏が語る。

「ヒョン中将の罪状は利敵行為などです。『もはや苦労して核兵器を作らなくてすむ』と発言したことが、敵を利することになるとみなされました。正恩氏は『思想毒素は根絶やしにしなければならない』と激怒し、銃殺を命じたそうです」

 正恩氏は6月12日に、トランプ大統領との史上初の米朝トップ会談を実現し非核化交渉を開始。6月19日には今年3回目の訪中を果たし、習近平国家主席との関係を深めるなど、外交手腕を評価する声もある。だが自分は外国の首脳に笑顔を見せても、部下が軽口を叩くのは許せないようだ。『コリア・レポート』編集長の辺真一(ピョンジンイル)氏が明かす。

「正恩氏は’16年に36年ぶりに開いた党大会で、経済5ヵ年戦略を発表しました。’20年までに人民経済全般を活性化させるという計画です。しかし実際は、経済は破たん寸前。国連の調査では、人口の41%が栄養失調状態にあるという有り様です。
 活路を見出そうと正恩氏は米国との対話路線に舵を切りましたが、すぐに経済制裁が解消されるワケではありません。工場の従業員を叱咤し生産力を上げようにも、資材も電力も極端に足りない。中国に何度も足を運び、支援をお願いするしかない状況です。正恩氏はイライラを募らせているのでしょう。ちょっとした失言でも部下を処刑する、ヒステリックな精神状態にあるようです」

 朝鮮半島の危機は緩和されるどころか、ますます深まりつつあるようだ。

最終更新:7/15(日) 7:20
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