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退職金をもらう時「絶対やってはダメなこと」

7/17(火) 6:00配信

東洋経済オンライン

 ファイナンシャルプランナーの筆者の元には、おカネに関する多くの相談が寄せられます。特に退職金に関しては、「銀行に言われるまま契約して運用しているが、本当にこれでよかったのでしょうか?」と聞いてくる相談がとても多いのです。

■金融機関の営業マンを自宅に入れてはいけない

 実際、退職金が会社から振り込まれると、銀行から電話がかかってくることがよくあるようです。大きな単位のおカネが振り込まれるのですから、銀行だって放っておくわけがありません。たとえば「山田様のお宅でいらっしゃいますか?  定年退職、おめでとうございます。当行では退職者様向けにさまざまなプランをご用意しておりますので、一度お伺いできませんでしょうか?」といった内容です。

 数日後、その銀行の担当者を自宅に招きいれ、お茶などを出しているとまるでその銀行担当者が「お客様」であるかのような錯覚に陥り、「お客様」からの提案だからと断りづらくなってしまうようです。結局「言われるままに契約をしてしまった」というケースも多く、ふと冷静になり「本当にこれで良かったのか」と心配になるのです。

 こうした相談者の場合、どこが間違っているのでしょうか。まず初動です。金融機関の営業マンは自宅に上げないほうが賢明です。日本人はとかく「おもてなしマインド」がありますから、自宅に上げた瞬間、お客様として変な気を使ってしまいます。これは、退職金の活用を考える際にはデメリットです。

 したがって、銀行から電話がかかってきたら「今専門家の意見を聞きながら退職金の活用を検討中ですから、あらためてこちらから連絡します」こう言って電話を切るのが模範的なマニュアルだと心得てください。

 また「大きなおカネが普通預金に入れっぱなしになっていると不安だから、早くなにか金融商品を決めなくちゃいけないのではと焦ってしまう」――。これもお客様がよくおっしゃる言葉です。しかし焦る必要はありません。「もし銀行が破綻して、おカネがなくなったら」と気にするのなら、複数の銀行預け入れ、それぞれがペイオフ内である元本1000万円(+利息)以下になるよう分散すれば良いのです。

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