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世界が失笑する日本人政治家の服装の勘違い

7/17(火) 12:00配信

東洋経済オンライン

明治維新でチョンマゲを切って洋服を選んだにもかかわらず、150年たっても変な着こなしをしているのが日本人。ワシントンで世界のエリートとともに非言語コミュニケーションを学び、ニューヨークでビジネスを展開してきた安積陽子氏の著書『NYとワシントンのアメリカ人がクスリと笑う日本人の洋服と仕草』では、わかりやすい実例のひとつとして「稲田朋美と小池百合子の大違い」を分析しているので、以下、転載して紹介する。

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 イタリアの国防大臣にロベルタ・ピノッティ氏が、ドイツの国防大臣にウルズラ・フォン・デア・ライエン氏が就いたように、女性が国防大臣や防衛大臣といったポジションに就くのは、世界的に見てもそれほど珍しくない時代になりました。日本では2007(平成19)年に小池百合子氏が初の女性防衛大臣になり、2016(平成28)年には稲田朋美氏が防衛大臣に就任しました。

 国家の安全保障を担保するという重要な責任を担う防衛省のトップである防衛大臣は、国を守る組織のシンボルです。当然、この立場に立つ者には、権威と知性、安定感や厳格さといったイメージが求められます。

■自身の立場の重さが分かっていない

 しかし稲田氏は、自身の立場の重さが分かっていなかったようです。新しい防衛大臣が就任すると、自衛隊から栄誉礼を受けるのがしきたりですが、2016年に防衛大臣となった稲田氏は、この式に、お得意の少女っぽいガーリーな姿で現れました。自衛隊全体を統轄する重い責務を担う立場にもかかわらず、ストライプのリボン付きジャケットと黒のタイトスカートで、大切な式典に参加する装いとしては、あまりにも軽率な選択といわざるを得ません。

 小池百合子氏が防衛大臣に就任した際には、もっともフォーマル感のある黒色のパンツスーツを選びました。インナーもジャケットとは異なるトーンの黒を持ってきて、限りなく落ち着いた装いを心がけていたことが分かります。

 さらに、遠目から見て単なるブラックスーツに見えないよう、光沢感にはこだわり、胸元には銀の装飾をつけていました。一見、ただの装飾のようではありますが、この一つが加わるだけで、見た目からビジネス色や喪の印象が排除されます。

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