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大コケしちゃった大予算映画 トップ10

7/22(日) 18:20配信

ハーパーズ バザー・オンライン

スーパーヒーローチームの映画『ジャスティス・リーグ』の損失が1億ポンド(約150億円)にも上りそうだとのニュースを聞くと、このDCコミックスの実写版が史上最大の大コケ作品だと思うだろう。
ところがそうでもない。製作費はワールドワイドの興行収入によって回収できることもある一方、マーケティング費や“ハリウッド式経理の慣例”などが最終的な製作費全体に加えられるのだ。
以下のリストは、作品が大失敗に終わっただけでなく、会社やキャリアを潰すことにもなってしまった最悪の作品トップ10だ。

第10位『プルート・ナッシュ』
製作費:1億ドル(約110億円) 損失:9600万円(約108億円)

かつてエディー・マーフィーと言えば成功と同義語だった。1980年代には『ビバリーヒルズ・コップ』や『大逆転』、90年代には『ナッティ・プロフェッサー クランプ教授の場合』や『ドクター・ドリトル』、00年代でも『シュレック』があった。

しかし、2002年の『プルート・ナッシュ』で、実写版ファミリー映画の駄作街道をまっしぐら。(『マッド・ファット・ワイフ』と『デイブは宇宙船』もチェック。いや、絶対観なくてもいい)。

単純に言って、ひどいSF映画だった。誰もが脚本、ユーモア、演技、視覚効果を厳しく批判し、褒め言葉はひとこともナシ。ロットントマト(Rotten Tomatoes=映画批評家のレビューをまとめたサイト)で5%の評価しか得ていないのがすべてを物語っている。

そこで疑問だ。なぜ、こんな映画を作るのに、こんなにお金がかかったの?

第9位『ステルス』
製作費:1億3500万ドル(約150億円) 損失:9600万ドル(約約108億円)

えっ、『ステルス』が?と思ったとしても許そう。

2005年に公開されたこの『トップ・ガン』風のSF映画には、ゼロ年代初期に人気急上昇したジョシュ・ルーカスやジェシカ・ビール、ジェイミー・フォックスが出演。監督は『ワイルド・スピード』や『トリプルX』のロブ・コーエンだった。まぁまぁの出来でも収益的には成功することが約束された、堅実なアクション映画のように思える。

しかし、製作自体にはこれといった問題が見当たらないにもかかわらず、同作はコケて自ら燃え尽き、同じ週末に公開された『ウェディング・クラッシャーズ』や『スカイ・ハイ』などに敗れてしまった。

第8位『47RONIN』
製作費:1億7500万ドル(約200億円) 損失:9800万ドル(約110億円)

長編映画は初めてという監督に膨大な予算を与えることはリスキーだ。が、それがまさにここで起こってしまったこと。ユニバーサルスタジオはカール・リンシュに涙モノの巨額の小切手を与えたのだ。

2013年公開の本作のオファーを受けた当時、リンシュはコマーシャルと「最先端のインタラクティブ・テクノロジー」(と、彼のウェブサイトには書いてある)の世界で活躍していた人。実際、彼は編集段階と、主演のキアヌ・リーブスの追加撮影ではプロジェクトから外された。

しかしそれでも、このサムライファンタジー・アドベンチャーを救うことはできず、批評家や観客は切腹を求めた。

第7位『ローン・レンジャー』
製作費:2億2500万ドル(約253億円) 損失:9800万ドル(約110億円)

ウォルト・ディズニー配給による2013年公開の本作では、高収益をあげた『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズに続いて、ゴア・ヴァービンスキー(監督)、ジェリー・ブラッカイマー(プロデューサー)、ジョニー・デップというドリームチームが再集結。

が、トラブルに直面してコストが膨れ上がり、完成前に製作が中止される寸前までいった。ようやく公開にこぎつけたものの、批評家たちにはこき下ろされ、観客からも敬遠されてしまった。

とはいえ、作品自体は完全な失敗作ではなく、オスカー2部門(“視覚効果”と“メイクアップとヘアスタイリング”)でノミネートされた。

第6位『タイタンA.E』
製作費:9000万ドル(約101億円) 損失:1億ドル(約110億円)

会社を潰してしまった作品。この場合は、フォックス・アニメーション・スタジオが思い切って乗り出したものの、2000年の公開日から、わずか10日後に倒産してしまった。

が、本作にかかわった人たちはすごい。監督はドン・ブルースとゲイリー・ゴールドマン(『アナスタシア』をはじめ数々のアニメ作品をものにした人)、脚本家にジョス・ウィードンとジョン・オーガスト、そして、声優にマット・デイモン、ビル・プルマン、ドリュー・バリモア。それでも、どっちつかずの評価は避けられず、公開第1週末の興行成績は5位に終わった。

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