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ロシアW杯で見えた「世界の潮流」と「フランス、ベルギーの共通点」

7/22(日) 9:50配信

webスポルティーバ

 ロシアW杯を総括する時に避けては通れないのが、今大会から新たに導入された新ルール「VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)」判定の是非だろう。

ベルギー戦 先発11名への愛情あふれる通信簿

 W杯を主催するFIFA(国際サッカー連盟)のジャンニ・インファンティーノ会長は「VARはサッカーを変えていない。サッカーをより正直なものに、より透明性の高いものにした」と、準決勝を終えた段階でVARを高く評価。

 正しいジャッジの割合が95%から99.32%に上がったことを例に挙げて「VARの存在しないW杯を考えることは難しくなった」と語り、自身の肝いりで導入した新ルールの成功をあらためて強調している。

 たしかに、スタジアムに判定用テレビカメラ35台を設置し、各試合にVAR1名、そのアシスタント3名という新たな“監視の眼”を加えたことで、誤審そのものが明らかに減少したことは間違いないだろう。

 また、その効果の例として、セットプレー時にゴール前でユニフォームを引っ張り合うような汚いプレーが減り、ネイマールに象徴されるようなシミュレーションに批判が集まるようになり、ペナルティエリア内の反則を主審が見逃すことがほぼなくなったことなどが挙げられる。その結果、試合中のPKゴール数は過去最多の22点を数えた。

 しかし、この新ルールが大会中に数々の議論を呼び、全面的にその導入に賛同する声が少ない理由は、その運用方法が明確になっていなかったからではないだろうか。

 そもそもVARの対象は、
1 ゴールにつながるプレーに明確な反則があったかどうか
2 PKかどうか
3 レッドカード相当の反則かどうか
4 退場や警告を受ける選手に誤りがないかどうか
という4項目に限られていて、これについては大会を通して一貫されていた印象はある。

 しかし、これら4項目の最終的なジャッジはモスクワのオペレーションルームでビデオチェックするVARではなく、あくまでもピッチ上の主審のみが下すことができるということが大前提だったはずだ。

 ところが、いくつかの試合ではVARが適用されるべきと思われたシーンでも適用されなかったばかりか、時には主審がイヤホンに手をあてながらVARに確認するだけでジャッジを下したシーンがしばしば見られたことが、問題だった。

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