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【ハンドボール】「17人の奇跡」麻生が感動の全国1勝 試合前から監督ウルウル「みんな泣きそうに…」

7/27(金) 22:38配信

THE ANSWER

インターハイ女子ハンドボール1回戦、彦根翔西を圧倒「全力でプレーできた」

 全国高校総体(インターハイ)の女子ハンドボールが27日に三重県で開幕。新チームで県大会初戦敗退からスタートしながら、全国制覇の経験もある絶対女王・水海道二を破り、20年ぶりにインターハイ出場を果たした部員17人の麻生(茨城)は、1回戦で彦根翔西(滋賀)を持ち前のスピードで圧倒し、24-16で勝利を飾った。

【写真】17人の“ハンド女子”がインターハイで起こした“小さな夏の奇跡” 麻生高校ハンドボール部写真ギャラリー

「試合前の集合で、(小沼嘉樹)先生の目がウルウルしていて、それを見てみんな泣きそうになっちゃって。並んでいる時もウルウルしていた」と主将・高野稀汐(3年)が語った通り、麻生の積極的なプレーからは全国の舞台に立てる喜びが溢れていた。

 試合開始直後からスピードとパワーで上回り、彦根翔西を手玉にとると、2分半に速攻から浅野友梨が先制。その後も、高須琴羽のカットインや、2年生エースの浜田桃花の連続ゴールなどで得点を積み重ねていく。さらに「男子選手との3対3の連続速攻の練習」(大川莉奈)で磨いてきた武器の速攻も冴え、一気に点差を広げる。

 守っては、「緊張はしていたが、それを跳ね退けるくらい全力でプレーできた」という1年生GKの千葉楓が7メートルスローを阻止するなど、好セーブを連発。16-8のダブルスコアで試合を折り返した。

 浜田の豪快なジャンプシュートで幕が開けた後半も、麻生がゲームを支配。フローターだけでなく、サイドの根本美優、ポストの浅野など、どのポジションからもまんべんなく得点して点差を保つ。

エース浜田が負傷交代のハプニングも…「自分たちが今できることをしっかり」

 苦しい時間帯には、「コートの中では3年生が自分一人なので、キャプテンの分まで自分がまとめないといけないと思った」という大川が、誰よりも大きな声でチームを鼓舞。チームとして徹底して練習してきた「ルーズボールとリバウンド」にも果敢に飛び込むなど、プレーでもチームを引っ張った。

 残り時間が10分を切り、勝利が見え始めた頃だった。麻生は思わぬアクシデントに見舞われる。エース・浜田が負傷し、担架で運ばれ負傷交代。前十字靭帯損傷で欠場している高野主将に続き、エースを欠く事態に動揺が走るが、コートもベンチも声を掛け合ってなんとか冷静さを取り戻す。終了間際には彦根翔西に連続得点で追い上げられるも、前半のリードを生かして24-16で勝利。2回戦に駒を進めた。

 27日の高岡向陵(富山)との2回戦に向けて、3年生の大川は「怪我をした桃(浜田)のためにも、キャプテンのためにも、麻生らしく、次の試合に向けて自分たちが今できることをしっかりやっていきたいです」と更なる逆境を力に変えることを誓った。

◇インターハイのハンドボールは7月27日より6日間にわたって熱戦が繰り広げられる。今大会は全国高体連公式インターハイ応援サイト「インハイTV」を展開。インターハイ全30競技の熱戦を無料で配信中。また、映像は試合終了後でもさかのぼって視聴でき、熱戦を振り返ることができる。

山田 智子
愛知県名古屋市生まれ。公益財団法人日本サッカー協会に勤務し、2011 FIFA女子ワールドカップにも帯同。その後、フリーランスのスポーツライターに転身し、東海地方を中心に、サッカー、バスケットボール、フィギュアスケートなどを題材にしたインタビュー記事の執筆を行う。

山田 智子 / Tomoko Yamada

最終更新:7/31(火) 16:57
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