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【バスケ】Bチームの心が腐らない 鵠沼、「応援は全国NO1」で響かせた「For the team」の姿

8/3(金) 10:47配信

THE ANSWER

インターハイ女子バスケ初出場で完敗、点差が開くほど大きくなったBチームの声援

 色々なチームの取材をしていると、思いがけず応援したくなるチームに出会うことがある。

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 全国高校総体(インターハイ)のハンドボール女子の麻生(茨城)しかり、今日から始まったバスケットボール女子の鵠沼(神奈川)もそんなチームだ。明るく、全力で初めての全国を楽しむ姿に心を打たれた。

 インターハイのバスケットボール女子1回戦が2日、愛知・パークアリーナ小牧などで行なわれ、初出場の鵠沼は浜松開誠館(静岡)に57-94で敗れた。

 鵠沼はキャプテン・相田栞理(3年)のミドルシュート、比留川絢香(3年)のドライブからの得点で先行したが、鈴木侑(3年)らの連続得点で逆転されると、東海大会で、安城学園(愛知)、岐阜女子(岐阜)と接戦を演じた静岡の強豪、浜松開誠館が地力を発揮。じわじわと離されて、25-15の2桁リードで第1Pを終える。

 第2Pも浜松開誠館は激しいディフェンスで鵠沼のターンオーバーを誘い、リードを広げる。一時は20点差と突き放すが、鵠沼も粘りをみせて46-30で前半を終えた。

 後半も両者オールコートのマンツーマンでタフなディフェンスを続ける。反撃をしかける鵠沼だが、シュートがリングを捉えず苦しい時間が続く。その間、浜松開誠館は伊藤綾優花(3年)の3Pシュートなどで得点を積み上げ、71-41と30点差で最終Pへ突入する。

 第4P、鵠沼は相田、野坂葵(1年)が得点するも、浜松開誠館は連続3Pシュートなどで応戦。30点差のまま終盤へ。

 鵠沼は「チームを勝たせるのは自分だと思っているので、プレーで引っ張ろうとずっと思ってました。自分がやりきらないとみんなもついてこないと思うので、自分だけでも最後までやり切ろうと思っていました」と語るキャプテン相田を中心に最後まで果敢にリングにアタックするも及ばず。最終スコア94-57で浜松開誠館が大勝した。

「応援は全国NO1」、監督も涙「Bチームが心を腐らせずに『For the team』でいてくれた」

「ジュニアオールスターに選ばれるような選手がいない中、個の能力ではなく、チームプレーで(神奈川県を)勝ち上がってきた。シュート力に関しては悔しい思いがあるのですが、それ以外に関しては全く思い残すことがないくらいやりきってくれた」と細木美和子監督は話しながら、「感動してきちゃった」と涙ぐんだ。

 10点、20点、30点と得点差が開いても、いや開けば開くほど、応援の声はボリュームを増した。

「応援は全国NO1と練習をしてきました(笑)」と細木監督。「ああいうBチームの子たちが心を全く腐らせずに『For the team』でいてくれたことが、何よりもチームを支える力になっている。本当にキラキラした目で応援してくれて、それを見たAチームの子たちは、もっとキラキラした目になってもらうように全力プレーをしようという相乗効果ができた」と感謝した。

 キャプテンの相田も「Aチームの練習相手をBチームがやってくれることが多いので、Bチームの質が上がれば、Aチームの質も上がるということをモットーに練習しています」と45人全員で全国を戦ったことを強調する。

「今は負けて悔しい気持ちが強いが、初めての舞台で貴重な経験ができた」と充実した表情で語った相田。

「試合以外で、どんなところに全国大会だと感じたか」という質問には、「留学生が多かった」と可愛らしく笑い、初々しさも見せた。

「(全国大会では)シュートの質の違いも感じた。自分たちも徹底してきたディフェンスでも相手の方が上回っていた。細かいところを修正して、ウインターカップ予選に繋げたい」と相田は全国大会での経験を胸に、爽やかに次の舞台へと踏み出した。

山田 智子
愛知県名古屋市生まれ。公益財団法人日本サッカー協会に勤務し、2011 FIFA女子ワールドカップにも帯同。その後、フリーランスのスポーツライターに転身し、東海地方を中心に、サッカー、バスケットボール、フィギュアスケートなどを題材にしたインタビュー記事の執筆を行う。

山田 智子 / Tomoko Yamada

最終更新:8/3(金) 10:58
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