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【連載】選択的シングルマザーになるために必要な3つのこと

8/7(火) 15:05配信

オルタナ

こんにちは。女性と子育て研究所代表兼SMCネット主宰の高田真里です。前回は実際に選択的シングルマザーを選んだ女性(SMC)と、選択的シングルマザーを希望する女性(SMC Thinker)たちについて、いくつかのケースを紹介しました。連載3回目となる今回は、選択的シングルマザーになるために必要な3つのことについてお話ししたいと思います。(女性と子育て研究所代表/SMCネット主宰=高田 真里)

精神的な自立

子育てをする上で、親の精神的な自立は重要です。夫婦であれば補い合うことができますが、SMCの場合は夫を必要としないで育てると決めたわけですから、精神的な自立は大前提です。

精神的自立とは「はじめから他者に頼るのではなく、自分で判断して責任を持って行動する」ことではないでしょうか。「誰かが何とかしてくれる」というような他力本願的な考えが強い人や自分の行動や発言に自信がなく、すぐに誰かを頼る人は、精神的な自立ができていない状況にあります。

親が精神的に自立していなければ、子どもの人生に責任を持つことはおろか、育児さえも困難になってしまいます。子どもの健康に関わることや教育方針など、SMCは人生の様々な岐路で重要なことを自分で判断して行動しなければなりません。SMCになることを検討するのであれば、まずは自分自身が十分に精神的に自立できていることが大切です。

経済的な自立

生きていく上で経済的な自立はとても重要です。経済的自立とは「稼ぐ力」だけではなく、「自分にとってどの程度の経済が必要か」を理解する力も含みます。

幼稚園3歳から高校3年生までの15年間、全て私立に通った場合の学習費総額は約1,770万円、公立に通った場合は約540万円必要だといわれています(※文部科学省「子どもの学習費調査」平成28年度より)。さらに大学へ進学となれば、私立大学は4年間で約424万円(※入学金は含まず)、公立大学では4年間で約216万円(※入学金は含まず)必要です(※文部科学省「学生納付金調査」平成28年度より)。当然教育費だけでなく、衣食住や医療費も必要です。子どもを育てるためは、まずはこういったお金が必要であることを理解しておかなければなりません。

出産のために必要なお金は、出産(入院)費用だけではありません。出産する際にはどうしても仕事を休む時間が必要ですが、福利厚生が整った勤務先であれば、産休育休などの制度を利用できる可能性があります。

しかし、非正規雇用や職場の制度が整っていない場合は、出産前後に数週間~数ヶ月休職しても生活ができる十分な蓄えが必要です。

いまの日本では一度キャリアを中断した女性が、子どもを抱えて再び働くのはとても難しく、自分一人の収入で自立するためには、出産後も企業が雇用したいと思うようなスキルや資格が必要です。SMCになることを検討しているのであれば、妊娠前から資格取得やスキルアップをしておくことも必要です。

ちなみに低所得のひとり親世帯向けの社会保障制度として「児童扶養手当」があります。しかし、その多くがやむを得ずにひとり親となった世帯に支給されているもので、社会的合意もこのような状況になった世帯への支援として理解されています。この手当は婚姻によらないで生まれた児童のいる世帯も対象ではありますが、自立が前提となるSMCははじめからこのような支援を当てにするのではなく、また支援がなければ生活が成り立たないような状況にあるならば、SMCになることは考え直すことも必要だと思います。

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最終更新:8/7(火) 15:49
オルタナ

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