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生田斗真・山田涼介出演映画「グラスホッパー」 映画では再現されなかった原作の伏線回収力に驚け!

8/8(水) 16:00配信

Book Bang

 土曜日の夜はハイビート胸騒ぎな皆さん、こんにちは。ジャニーズ出演映画・ドラマの原作小説を紹介するこのコラム、ちょうど新作が途切れたので、リクエストにお答えする旧作シリーズをやっております。今回は特に熱いコールを受けた、これだ! 

■生田斗真・主演、山田涼介(Hey!  Say!  JUMP)・出演! 「グラスホッパー」

「グラスホッパー」(2015年、KADOKAWA/松竹)の原作は、伊坂幸太郎の同名小説『グラスホッパー』(角川文庫)。これまでも多くの著作が映画化されているが、実はジャニーズの出演は本作が初めてだ。

 まずはあらすじから。妻を轢き逃げされた鈴木は、復讐のために教師の職を辞して、犯人・寺原の親が経営する裏社会の会社に契約社員として潜り込む。ところが鈴木の目の前で、寺原は車に轢かれてしまった。どうやら「押し屋」と呼ばれる殺し屋が寺原を車道に押し出したらしい。命じられるままに「押し屋」を追跡した鈴木。一方その頃、ターゲットを自殺させる殺し屋「鯨」とナイフ使いの殺し屋「蝉」はそれぞれ自分の仕事をこなしていたが、思わぬ運命のいたずらで「鯨」と「蝉」と鈴木が交差する……。

 映画では死んだのは鈴木の妻ではなく婚約者で、轢き逃げではなくハロウィーンの雑踏に薬物中毒者の車が突っ込む大事故というふうに変えられていたが、上記のようにまとめた範囲では大きな違いはない……ように思える。ところがぜんぜん違うから驚く。

 たとえば「鯨」のエピソードは大きく変更され、原作には出てこない父親の話が「鯨」の特殊能力が芽生えたきっかけとして登場した。「押し屋」の家での次男とのやりとりとそこから派生するエピソードはぜんぶなくなっていたし、クライマックスで鈴木の危機に登場する人物も変えられていた。「鯨」と「蝉」の最後も違う。生前の妻(映画では婚約者)とのエピソードはまるっきり変わっていたし、原作には存在しない「復讐のきっかけ」が加えられていた。さらにエピローグまでついていた。でも、これらの違いすら瑣末に思えるほどの改変が、映画にはあったのだ(それがダメと言ってるんじゃないぞ、念のため)。

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最終更新:8/8(水) 16:00
Book Bang

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