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サマータイムに賛成多数という風潮、さっぱりワケがわからない

8/10(金) 7:00配信

現代ビジネス

「早寝早起き」で、よくないですか?

 2020年の東京五輪・パラリンピックを前に、サマータイム(夏時間)導入の議論が浮上した。賛成が反対を上回る世論調査もある。だが、夏は早起きして「自分だけサマータイム」の方がてっとり早くないか。

 サマータイムは、これまで何度も浮かんでは消えていた。今回は安倍晋三首相が8月7日、首相官邸で東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長と会談した際、同席した自民党の遠藤利明・五輪大会実施本部長に検討を指示した。

 そもそも、サマータイムとは何か。

 環境省と経済産業省が2007年にまとめた資料によれば、日照時間が長い夏の時間を1時間早めることで「時間を有効活用」でき「夕方の照明や朝の冷房用電力などを節約できる」と書かれている(https://www.env.go.jp/council/06earth/y060-70/mat01.pdf)。中央環境審議会地球環境部会に出された資料によれば、1998年時点で欧米を中心に世界で70カ国以上が導入しているという(https://www.env.go.jp/council/06earth/y060-70/mat02.pdf)。日本で導入すると、どうなるか。

 たとえば、東京で7月末日の日の出が午前4時48分、日の入りが18時47分とすると、午前7時に起床すれば日の入りまでの11時間47分を活用できる。サマータイムで1時間早める(時計の針を進ませる)と日の出は午前5時48分、日の入りは19時47分になる。

 すると、同じ午前7時に起きれば、日の入りまで12時間47分を活用できる計算になる。あら不思議(笑)、有効活用時間が1時間増えるのだ。だが、不思議でもなんでもない。要は起床時間を実質1時間早めただけだ(笑)。

 就寝時間を同じ午後11時とすれば、照明時間はいま4時間程度だが、サマータイム導入後は3時間程度で済む。これも寝る時間を早くしただけだ。時計の針を1時間進めているから、元の時間に当てはめれば、1時間早く寝る計算になる。

 こんな制度について、世論はどう見ているか。NHKは8月7日、さっそく定例調査の質問項目に取り入れた。結果はサマータイム導入に賛成が51%、反対が12%、どちらともいえないが29%で、賛成が反対を大きく上回っている(https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180807/k10011567031000.html)。

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最終更新:8/10(金) 7:00
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