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熱中症対策の基本、5分でわかる「世代別」傾向と対策

8/10(金) 6:00配信

ダイヤモンド・オンライン

 明日11日の山の日から夏休みという人も多いだろうが、日本列島は台風も去って再び酷暑が予想される。高齢者に限らず、誰でも「熱中症」になることを想定し、症状と緊急対応を頭に入れておこう。熱中症対策について、世代別にまとめてみた。(医学ライター 井手ゆきえ)

【「熱中症の応急処置」図はこちら】

● 乳幼児、子どもの場合 不要な外出を避けるのが大原則

 乳幼児は体温調節機能が発達していない。発汗や体表の血流を増加させて放熱することができず、体内に熱がこもる。

 その一方で、汗や尿として出ていく水分も多く脱水症状を起こしやすい。急にぐったりする、無口になる、大量の汗、逆に暑そうなのに全く汗をかいていない、呼びかけても反応が鈍い、などの症状を認めたときは、水分補給と身体を冷やすことを最優先にしよう。

 もし、自力で水を飲めないようであれば、迷わず救急外来に飛び込もう。

 この時期は、とにかく不要な外出を避けるのが大原則。やむなく外出する際は、以下の4点を心がけたい。

 (1)水分をこまめにとり、通気性の高い衣服や帽子をかぶる
(2)アスファルトの放射熱は侮れないので、長距離移動の際はベビーカーを利用する。ただし、ベビーカーはある意味で“高温多湿の密閉空間”だ。時折、日陰に移動して胸の高さまで抱き上げ、全身を風に当ててあげよう。
(3)車内に置き去りにしない
(4)長時間、外にいない

 両親も暑さで注意力が散漫になっているので、わが子の様子から目を離さない意識が大切だ。

● 児童・学生の場合 体調不良をはっきり伝える“練習”も

 身体の体温調節機能は18歳頃までにはできあがっているが、学校行事や部活動で無理をして熱中症にかかるケースがほとんどだ。

 屋内外を問わず、長時間、暑い場所にとどまらない、定期的に日陰で休憩をとり、水分を補給することを徹底しよう。

 特に課外活動、部活動では周囲を気にして「調子が悪い」と言いだしにくい。日頃から子どもに熱中症の怖さを伝え、

 (1)くらくらする。足に力が入らない
(2)だるい、吐き気がする
(3)頭が痛い、ぼーっとする
(4)ドキドキする、脈が速い
(5)理由もなくイライラする

 など初期症状の時点で「熱中症のようだから、休む」と伝え、涼しい日陰に移動して水を飲み「首、脇の下」など、体表の近くにある太い静脈を冷やすことが大切だ。

 「弱いと思われる」「迷惑をかける」「恥ずかしい」との思い込みを解消して、体調の不良をはっきり伝える“練習”をしておくと、思いがけないところで役立つ。

 訴えを聞いた大人も、自分の経験や前例からではなく、現在の状況を“客観的”に判断する余裕が必要だ。熱中症を侮ると致命的なことになると理解しておこう。

● 高齢者の場合 室内でも対策を万全に

 温度、湿度に対する感覚が鈍くなっているので、屋内外を問わず、熱中症リスクが高い。天気予報の「熱中症予報」を参考に、危険度が高い日は、不要不急の外出は避ける、室内でも涼しい服装と水分補給を心がける、電気・ガス代は「必要経費」と割り切って、冷房や扇風機を活用することが肝心。

 高齢者は熱中症、脱水症状を自覚しにくいので、いきなり重症になりやすい。

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