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あの発言は「杉田水脈氏だけの問題」ではない

8/10(金) 8:00配信

東洋経済オンライン

自民党の杉田水脈議員による、いわゆる「生産性」発言などLGBT等の性的少数者に対する差別的発言が問題となっている。だが、こうした発言の元になった認識は、杉田議員のみの問題ではなく、もっと根深いものがあるのではないか。
『大人の道徳 西洋近代思想を問い直す』を著した気鋭の若き教育学者が、その源流を探る。

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■意気地も誇りも美意識もない「いじめ」の構造

 自民党・杉田水脈議員が『新潮45』8月号に寄稿した「『LGBT』支援の度が過ぎる」における「生産性」発言が波紋を広げています。

 LGBT等の性的少数者について、杉田氏は「彼ら彼女らは子供を作らない、つまり『生産性』がないのです。そこに税金を投入することが果たしていいのかどうか」と問題提起しました。それに対して、当事者や支援者、そして朝日新聞や毎日新聞をはじめとする、いわゆる左派・リベラル派のメディアや知識人から、一斉に「差別だ」「人権無視だ」「優生思想だ」といった批判が噴出したわけです。

 当然のことでしょう。私自身は、基本的に、いわゆるサヨクが、あまり好きではありません。ことさらに弱者や少数者の側に立って正義の味方を気取る姿勢には、気色の悪い偽善と裏返しの権力欲を感じますし、なんでもかんでも「個人の自由」や「人権」の問題にしてしまう教条的な思考回路も、イデオロギッシュで不健全であると思います。

 しかし、それでも、ことこの問題に関して言えば、圧倒的に正しいのはサヨクのほうです。いや、正しいか正しくないかという以前に、まずそもそも、彼女の記事は(「全文を読んでほしい」という彼女の言うとおり、全文を読みましたが)、あまりにも「卑劣」で「醜悪」であると、言わなければなりません。

 彼女は、「『常識』や『普通であること』を見失っていく社会は『秩序』がなくなり、いずれ崩壊していくことにもなりかねません」などと、一見「保守っぽい」ことを言っていますが、どう考えても、「常識」を「見失って」いるのは、彼女自身のほうでしょう。

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