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アニマル浜口の教えを胸に… 根性の悪童・橋本和樹の勝負

8/11(土) 18:54配信

ベースボール・マガジン社WEB

荒れた学生生活を浜口会長が変え

 大日本プロレス恒例の「最侠タッグリーグ戦」が8・12後楽園で開幕するが、そのメインイベントに据えられたのはBJW認定ジュニアヘビー級選手権試合だった。王者の666・忍に“アニマル浜口の弟子”橋本和樹が挑戦する。

 和樹は09年デビューで、キャリア9年の28歳。学生時代は家族のことで悩み、次第に“ワル”になっていった過去がある。中学1年生の時には担任から「クズは一生クズのままだから」と言われ、ますます“オトナ”を敵視した。だが、一念発起してプロレスラーを目指し始めると、高校1年から浅草にある“浜口道場”に通い始める。言わずと知れたアニマル浜口会長が主宰する、レスラー養成の道場だ。そこで浜口会長と出会ったことで、和樹の人生は変わった。平たく言えば“更生”したのだろう。浜口会長のオーラ、人間性に惹かれ、より真剣にレスラーになろうと思えた。

 週6で浜口ジムに通う日常が始まり、ガンガン鍛えた。もちろん学校にも行っていたから、授業が終わってから1時間ほどかけて自転車でジムに行き、また1時間かけて自宅に帰る。そんなサイクルの毎日が、延々と続くこととなった。のちに大日本に入門した時、和樹の基礎体力は群を抜いていたというが、すべては高校1年から始めた鍛錬の賜物だったのだ。

「僕の人間形成のなかで、あの人から教わったものは大きいんです。ありふれた言い方ですけど“心の師”というか、人間として本当に尊敬できる人。テレビとかで見る、あの面白くてユーモアのあるキャラクターがみなさんのイメージにあると思うんですけど、本当に裏表がない。普通にああいう感じの人で、だからこそ周りが一気に明るくなる」(和樹)

レスラー人生の転機、大日本にジュニア創設

 浜口会長に“人間”を変えられた和樹。大日本でデビューしてからも自団体のみならずZERO1、NOAH、全日本など他団体にも出撃。とくにZERO1・佐藤耕平との強烈な打撃戦…エルボー、キック、頭突きを思いっきりブチ込み合う闘いは名物となっていった。

 だが、そんな和樹に転機が訪れたのが2016年2月。全日本のシングルリーグ戦「Jr.BATTLE OF GLORY」に出場したが、左腕尺骨骨折のケガを負う。手術を受け、初めての長期欠場を経験。ここで和樹は肉体改造に着手した。当時の大日本にはジュニアヘビーのカテゴリーはなく、和樹も大きな選手に対抗するべく、ヘビー級に近い体重があった。だが、欠場を機に大変身。同年8月に復帰したさいは、体重を80キロにまで落とし、いわゆる“かっこいいカラダ”を誇るレスラーに変貌した。

 この転身を機に、和樹は翌2017年に大日本に入団した吉野達彦とともに、団体にジュニアヘビー級を設立。BJW認定ジュニアヘビーも新設され、初代王者決定リーグ戦では決勝に勝ち上がった和樹だったが、そこで立ちはだかったのが忍だった。同年7月、両国国技館における初代王者決定戦で和樹は忍に敗北。結果的にジュニア創設の“提唱者”ながら王座戴冠はならず、結果的に忍は現在も同王座を保持。忍は他団体ながら大日本に古くからレギュラー参戦しており“流出感”は薄いものの、いまだ所属にベルトを明け渡すことなく、またファイト内容もひじょうに強さを感じさせるタイトルマッチを続けたうえで、すでに6度の防衛に成功している。

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