ここから本文です

日本男子バスケのエースが豪州へ。 比江島慎の海外移籍への決意

8/11(土) 16:20配信

webスポルティーバ

 オーストラリア戦で歴史的な勝利に貢献した日本のエースが、敵将にその活躍を認められた――。

【写真】今後の女子バスケを盛り上げるデンソー4人組

 6月29日に千葉で開催されたワールドカップ1次予選において、日本はオーストラリアとの激闘の末、79-78で勝利をあげた。オーストラリアはFIBA(国際バスケットボール連盟)ランキング10位の強豪で、アジアでは頭ひとつ抜けた存在であるうえに、この試合には2人のNBA選手が参戦したことを考えると金星といっていい。

 そのオーストラリア戦で存在感を示した日本のエース、比江島慎は7月中旬にシーホース三河から栃木ブレックスへの電撃移籍を発表したが、同時に海外移籍の可能性も探っていた。

 そして7月末に契約にたどりついたのが、『アジア人枠』のあるオーストラリアリーグのNBL(National Basketball League)だった。しかも入団先は、オーストラリア代表のヘッドコーチが率いるブリスベン・ブレッツなのだから、日本代表での活躍が認められたことは言うまでもない。オーストラリア戦での勝利は、日本にとって2次予選進出につながる金星をもたらしただけでなく、日本人が海外に飛び出す未来を切り拓く価値あるものとなった。栃木ブレックスは比江島の海外移籍に理解を示しており、たとえ契約解除となってしまってもチャレンジを後押しした形だ。

 比江島はすぐさま渡豪し、8月7日からブリスベンの練習に合流。チーム側から日本人の通訳が用意されている。

「初日からがっつり5対5をやっています。オフェンスよりもディフェンスのシステムを覚えるのが難しく、チームには迷惑をかけています。ヘッドコーチからは『ここに来た挑戦をリスペクトしているので、徐々に慣れていけばいい』と言われたので、とにかくやるしかない思いです」(比江島)

 日本人初となるオーストラリアリーグへの移籍。事が動き出したのは昨年11月のワールドカップ予選でのことだった。

 オーストラリアでのアウェー戦の視察に来ていた日本のエージェントが、「NBLにアジア人枠が復活する」という情報を入手した。その旨を取材の際に比江島に伝えると「本当ですか!?」と、いつになく食らいついてきた。比江島は常にゴールに向かうプレースタイルとは裏腹に、インタビューでは口数が少なく、答えを絞り出すのに時間を要するタイプだ。その彼が身を乗り出してきたのだから、日本を飛び出したい気持ちが切に伝わってきた。

 28歳を迎えたばかりの比江島が海外挑戦を意識し始めたのは、アジア選手権で活躍して名を知らしめた2015年、そしてオリンピック世界最終予選に出て惨敗した2016年あたりだという。ちょうど日本のエースとしての自覚が備わってきた頃だ。今年6月の代表活動中にはこう語っていた。

1/3ページ

記事提供社からのご案内(外部サイト)

Sportiva

集英社

Sportivaムック
5月10日(木)発売

定価 本体1,593円+税

フィギュア特集『羽生結弦 王者の凱旋』
■仙台凱旋パレード
■平昌オリンピック名場面集
■世界選手権プレイバック