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中日・松坂大輔はなぜ勝てるのか

8/17(金) 13:18配信

週刊ベースボールONLINE

チームのバックアップ

 8月16日、空回りにも感じたが、横浜高OBを打線に4人並べたDeNAを相手に、中日・松坂大輔が5勝目(3敗、防御率2.79)を挙げた(ナゴヤドーム)。

 6回3失点と内容的には今一つだったが、サイクル安打の平田良介、高橋周平ら打線の援護にも支えられ、11対5での勝利だった。

 ソフトバンク時代の3年間、一軍登板1試合のみで、ほぼチームに貢献できなかった。
 戦力外となり、中日のテストを受け、入団。37歳という年齢に加え、肩の故障も深刻と伝えられ、正直、あまり大きな期待はなかったはずだ。

 オープン戦でも3試合で防御率6.30と周囲から見たら不安視されるピッチングだったが、松坂にすれば、「肩さえ大丈夫なら」という思いはあったようだ。

 結果的には休み休みの登板ながら現在5勝。これは最下位中日の投手陣ではガルシアに次ぎ、小笠原慎之介に並ぶものとなっている。

 好調の要因はいくつかある。

 一つは首脳陣のバックアップだ。長打の出にくいナゴヤドームを主戦場に設定し(9試合中8試合)、登板間隔にも細心の注意を払っている。さらに言えば、これはめぐり合わせだと思うが、強打線で鳴らす広島、ヤクルトの対戦はまだない。

 ただ、これは決して“過保護”ではない。
 投手コーチ出身の森繁和監督が、いまの松坂の力を冷静に分析し、もっともチームのためになる、結果を出せる起用をしているということだ。
 
 加えて前日の試合のように、味方の奮起がある。
 チーム全体から「松坂さんに勝たせたい」という雰囲気がはっきり出ている。当然、松坂登板日に急増する観客数も力になっているのだろう。
 当初は力みにつながったようにも思うが、いまはうまくかみ合い、打線も登板日3試合連続本塁打の高橋周平を筆頭に松坂登板試合は打てるという暗示にかかってきたようにも感じる。
 暗示といえば、すでに8試合続く松坂登板翌戦に負けないジンクスも大きな付加価値だ。

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